2016年 12月 03日
あれっ、何で立会外分売なの?
ラクスの立会外分売
2016/11/28 17:00、ラクス(3923)は、「株式の立会外分売実施に関するお知らせ」(http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1422713)をプレスリリース した。
「株式の立会外分売実施に関するお知らせ」
1.分売予定株式 113,400株
2.分売実施日 平成28年11月29日(火)
3.分売値段 1,357円
4.買付申込数量の限度 買付顧客1人につき200株(売買単位:100株)
5.実施取引所 東京証券取引所
6.実施の目的 当社株式の分布状況の改善及び株式の流動性向上を図るため
(ご参考)分売の算定基準日及びその価格
平成28年11月28日(月) 終値 1,395円
ディスカウント率 2.72%
翌29日10:00に、「株式の立会外分売終了に関するお知らせ 」(http://v4.eir-parts.net/v4Contents/View.aspx?cat=tdnet&sid=1422771)をプレスリリースした。
「株式の立会外分売終了に関するお知らせ 」
分売実施日 平成28年11月29日
株数 113,400株
分売値段 1,357円
買付申込数量の限度 200株
<立会外分売>(https://www.nomura.co.jp/terms/japan/ta/tatiai.html)
金融商品取引所の取引時間外(=立会外)で、ある株主からの大量の売り注文を小口に分けて、不特定多数に売り出す売買方法のこと。上場会社の株式分布状況の改善や個人株主の増加を目的として利用されている。立会外分売での購入は手数料がかからないうえ、前営業日の終値よりも安く購入できる場合がある。(以下略)(太字は筆者)
あれっ、でも何で、公募売出でなく、立会外分売なの?
(1) 届出書/目論見書が作成不要で、手続きが簡便なこと
(2) 当日終値ベースで値段が確定するため、売出期間中の値下りリスクがないこと
(3) 引受手数料(通常4%)が不要で、ディスカウント率(通常3%)も小さいこと
公募売出しに伴う「知名度の向上」等が不要な場合には、流動性向上、個人株主の増加や売却人の手取り等の観点での「立会外分売のメリット」も大いにありそうだ。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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