あれっ、警察のGPS捜査は憲法違反?


【 令状のないGPS捜査 】

 
2017/3/15、最高裁判所は、令状のないGPS捜査は憲法35条に違反とする判断を示した。(判決文:http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/600/086600_hanrei.pdf


<憲法35条>

何人も、その住居、書類及び所持品について、侵入、捜索及び押収を受けることのない権利は、第三十三条※の場合を除いては、正当な理由に基いて発せられ、且つ捜索する場所及び押収する物を明示する令状がなければ、侵されない。

 2 捜索又は押収は、権限を有する司法官憲が発する各別の令状により、これを行ふ。

※33条
 何人も、現行犯として逮捕される場合を除いては、権限を有する司法官憲が発し、且つ理由となつてゐる犯罪を明示する令状によらなければ、逮捕されない。


<内容>

 1.憲法35条の保障対象には、「住居、書類及び所持品」に限らずこれらに準ずる私的領域に「侵入」されることのない権利が含まれるものと解するのが相当であり、

 2.個人のプライバシーの侵害を可能とする機器をその所蔵品に密かに装着することによって、合理的に推認される個人の意思に反してその私的領域に侵入する捜査手法であるGPS捜査は、個人の意思を制圧して憲法の保障する重要な法的利益を侵害するものとして、令状がなければ行うことのできない処分と解すべきである、

 とされた。


 更に、3名の裁判官からは、「令状の発布が認められる余地があるとしても、そのためには、ごく限られた特別の事情の下での極めて慎重な判断が求められるといえよう。」との補足意見が付された。


<感想>

 最高裁の判決内容が、高裁と違って、至極まともなもので安心した。

 それにしても、何故、高裁は、令状もなく、警察は令状もなしで任意にGPS捜査ができると解釈したのだろうか。もし(一般の)個人のプライバシーより(組織的に違い)警察の捜査を優先する考えに基づいた下での解釈だとしたら恐ろしい。

 私たちの知らないところで、警察等から密かにプライバシーが侵害されないことを切に祈念する。


----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったことの
『まぐまぐ!』へのご登録はこちら http://www.mag2.com/m/0001677393.html
----------------------------------------------------------------------


[PR]
by tsuruichi1024 | 2017-03-19 08:00 | 最高裁判決 | Comments(0)