2017年 05月 23日
あれっ、想定以上の技術進化によりビジネスモデルが崩壊?
「マッキンゼーが予測する未来 近未来のビジネスは、4つの力に支配されている」(リチャード・ドッブス他著、ダイヤモンド社)
以下は掲題書からの一部抜粋。
第1部 4つの破壊的な力
第2章 氷山のひとかけら
──さらに加速する技術進化のスピード
破壊力を持つ12の技術
以下に示す12の技術は、今後10年の間に巨大な破壊力を示す可能性が高い
すべての物事の構成要素を変えてしまう
1 次世代のゲノム技術
迅速かつ低コストの遺伝子配列分析、「ビッグデータ」分析の進展、遺伝子合成生物学(DNAの書き換え)
2 新素材の開発
優れた特性(例:強度、軽量、導電性)、あるいは機能性を持つ新素材
エネルギーを考え直す研究が実用段階に
3 エネルギーの貯蔵
エネルギーを貯蔵し、後になって利用可能とする装置やシステム(バッテリーを含む)
4 石油とガスの採掘、回収技術の進歩
非在来型の石油やガスの経済的な採掘に導く、探鉱および回収技術
5 再生可能エネルギー
気候に悪影響を与える要素を減らす、再生可能な動力源による発電
人類のために働いてくれる機械
6 ロボット工学の進展
先進のセンサー、巧妙な動きと知能を備えた、高い能力を持つロボットが、作業の自動化や人間を補完、支援してくれる
7 自律的あるいは自律的に近い自動車
人間の運転を必要としない、あるいはわずかな介入のみで、目的地までの運行、運転を行う自動車
8 3-Dプリンティング
デジタル設計図に基づき素材の層を印刷していくことによりモノを創り出す付加価値製造技術
IT技術とどのようにITを活用するか
9 携帯機器によるインターネット
かつてパソコンでなくてはできなかった高い能力を持つ携帯機器が、安価なものとなり、インターネットへの接続がどこでも可能となる
10 IoT:モノのインターネット
低コストのセンサーや反応して対応するアクチュエーターのネットワークにより、データ収集、モニタリング、意思決定およびプロセスの最適化が自動で行われる
11 クラウド技術
コンピュータのハードウェアやソフトウェア機能がネットワークやインターネットを通じて、多くの場合サービスとして使えるようになる
12 知識作業のオートメーション化
明確な構造のないコマンドや微妙な判断を与えるだけで、知的業務や作業をこなすことのできる高知能のソフトウェア・システム
企業が試みているさまざまな努力が、急速な技術進歩が起きるこの時代に企業を繁栄に導くことができるかどうかは、保証の限りではない。しかし、構築したビジネスモデルや戦略が短期間で古びて役に立てないものになる時代には、企業経営者は常に、自社を若返らせる方法を考えていなくてはならない。
<感想>
想定以上の技術進化のスピードの速さにより、過去のビジネスモデルが崩壊する可能性があることを常に意識している必要がある。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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