2017年 10月 24日
あれっ、立憲民主党勝利にスマホ戦略あり?
【 東京都市部の自民敗北エリアの特徴 】
自民党は、今回の衆院選において、全国的には圧勝した一方で、東京の小選挙区では5地区で敗北した。
想定される敗北の背景とは何だったのだろうか?
1.東京小選挙区で勝利した党/自民との票差
(1)1区:立憲民主党/3,021票
(2)6区:同上/1,978票
(3)7区:同上/31,827票
(4)18区:同上/1,046票
(5)21区:希望の党/3,767票
2.2017/1/1現在の東京都の人口(推計)(上記に含まれるエリア)
http://www.metro.tokyo.jp/tosei/hodohappyo/press/2017/01/30/08.html
(1)港区:対前年同月比の人口増加+5,265(5位)
(2)世田谷区:同+9,246(1位)
(3)杉並区:同+5,662(4位)
(4)府中市:人口261,175(市町村3位)
(5)八王子市:人口577,960(同1位)
⇒ いずれも、人口が増えたり、人口が多かったり、若者の比率が高かったり、若者の人口が多いエリアであろうと思われる。
3.立憲民主党のSNS活用戦略に関する参考記事
(1)立憲民主党・枝野代表「ツイッターを担当してくれたチームが非常に優秀だった」
選挙戦でのSNS運用を振り返る
http://lite.blogos.com/article/254050/
(2)SNSに投稿することで、党を応援する活動に自ら参加できる。
その映像が話題となって、さらに人が集まる。人が人を呼ぶムーブメント
https://www.buzzfeed.com/jp/saoriibuki/cdp-ldp-gaisen?utm_term=.fkaRy3p71#.piEvwYdxo
4.スマートフォン利用者(15歳~69歳の男女1,100名を対象)の情報収集ソース
(出所:https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP438813_Y7A300C1000000/)
<ニュースなどの情報収集目的で1日にもっとも接触する頻度が高いメディア>
(1)スマートフォンからのインターネットやアプリ:44.9%
(2)パソコンからのインターネット:24.9%
(3)テレビ:24.4%
(4)新聞や雑誌、ラジオ:10%未満
<スマートフォン利用者(10代)>
(1)SNSの投稿やニュースコンテンツ:69.2%
(2)インターネット:67.3%
<感想>
上記4によれば、スマートフォン利用者は、ニュースなどの情報を、既存メディア(テレビ、新聞、雑誌、ラジオ)からよりも、スマートフォンからより多く収集しているという。立憲民主党のSNSの有効活用もこの流れに乗ったものと言えよう。この傾向は、今後全国的に広まっていくことが想定されるため、これまでは有効だった(かもしれない)電話や紙ベースから、スマートフォン主体(SNS等活用の選挙戦術)への抜本的改革が必要になるのではなかろうか。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら http://tsuru1.blog.fc2.com/
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