オムロンのROIC経営


以下、「 」内はオムロン(6645)のHP(http://www.omron.co.jp/ir/irlib/pdfs/ar15j/ar15_17.pdf)からの抜粋。太字は追記。

ROICは事業のビジネス形態に関係なく平等に事業のパフォーマンスを測れるという点で優れています。
オムロンでは3年ほど前からこの概念の浸透をはかり、実際に改善活動を推進することでROICを向上させてきました。各事業の経営スタッフの間ではROICの概念が根付いてきたと思います。」

 ROIC1.0 「ROIC=(当期純利益/売上高)×(売上高/投下資金(運転資金+固定資産)」

「以下が社内で用いているROICの式およびその翻訳式です。基本は成長に必要な経営資源(N)を投入し、それ以上にお客さまへの価値(V)を上げ、そのために滞留している経営資源(L)を減らすという単純なロジックです。付加価値を生む経営資源へ投資して成長戦略を実現し、一方で経営資源の滞留(ムリ・ムダ・ムラ)を減らすことが目指す方向です。」

 ROIC2.0 「ROIC≒お客様(ステークホルダー)への価値(V)↑↑/(必要な経営資源(⇒「モノ、カネ、時間」)(N)↑+滞留している経営資源(⇒「ムリ、ムダ、ムラ」)(L)↓)」

                                    
オムロンの想定資本コストとROIC

2014〜2016年度における想定資本コスト:6%http://www.omron.co.jp/ir/irlib/pdfs/20161027_presentation_j.pdf P32)

ROIC:当初目標13%(2014年4月発表)⇒FY2016目標10%(2016年4月発表)(http://www.meti.go.jp/committee/kenkyukai/sansei/jizokuteki_esg/pdf/002_06_00.pdf P32)


            (単位:百万円)
       2012/3期 2016/9期
売上高    619,461  *765,000 a
当期純利益   16,389   *40,000 b
ROS       2.6%    5.2% c=b/a
受取手形+売掛金 143,304 145,058 d
たな卸資産  92,253   108,091 e
支払手形・買掛金+未払金 79,331 71,783 f
運転資金   156,226   181,366 g=d+e-f
固定資産   120,706   121,686 h
投下資本回転率  2.2     2.5  i=a/(g+h)
ROIC      5.9%   13.2%(2.2倍) j=c×i
株主資本   320,840   419,220 k
発行済株式数 239,121千株 213,958千株 l
自己株式数   18,988千株    150千株 m
除自己株式  220,133千株 213,808千株 n=l-m
12/3末、16/11/22終値 1,762円 4,240円 o
EPS      74.5円   187.1円 p=b/n
PER      23.7倍   19.3倍  q=o/p
ROE      5.1%    9.3%  r=b/k
時価総額   3,878億円 9,065億円(2.3倍) s=n×o
注)2016/9期の売上高・当期純利益=2017/3期予想


ROIC(10%~13%)>想定資本コスト(6%)の目標を掲げ、それに向けた具体的施策を実行することにより、時価総額が向上した好事例であるように思われる。


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by tsuruichi1024 | 2016-11-27 08:00 | ROIC | Comments(0)