「テレビじゃ言えない」(ビートたけし著、小学館)より


 以下は掲題書よりの一部抜粋(その2)


  トランプ米大統領を生み出したのは、「インテリの傲慢」と「B層マーケティング」


 まぁ、個人的にはトランプってのはけっこうクレバーなんじゃないかと思ってるけどね。共和党も周辺のスタッフに優秀なヤツをつけてガチガチに固めるだろうし、きっと「大統領らしく」進めていくことになるだろうよ。

 「ニッポンや韓国を守ってやる必要はない」「核軍備したらいいじゃないか」なんて言っているのも、したたかな計算なんじゃないかってさ。北朝鮮との危機を煽って、緊張をわざと高めておいて、ニッポンと韓国に武器を売りつけるという作戦かもしれないぜってね。


 オイラが「核武装しちゃえ」とか「ジジイ・ババアを姥捨て山に」なんてヒンシュク丸出しのネタをやってるうえに、トランプと一緒で過去にスキャンダルを山ほど抱えてるってことで「似てる」って声が出てきてるらしいんだけどさ。

 別に「なるほど」と納得するのは勝手だけど、この論はひとつ大きなことを忘れているよ。オイラは若い頃から「笑いのネタ」としてこういう話をしていて、要はこういう極端な話で「政治」やら「社会」のヘンな部分を横から突っついているわけだよ。一方でトランプは、「政治」という土俵に乗っかって、大マジメに極論を言ってるわけだよな。

 これってたとえ同じ「極論」を説いていたとしても、そのスタンスは真逆だぜ。こっちはお笑いだから許されるんであって、トランプみたいに拳を振り上げたことなんてないんでさ。そのことに気がつかなきゃダメだよ。


<感想>

 危機を煽っての武器輸出、(お笑いと違う)政治家の大マジメな極論など、ビートたけしの見方は的確であるように思う。


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by tsuruichi1024 | 2017-04-11 08:00 | ビートたけし | Comments(0)


「テレビじゃ言えない」(ビートたけし著、小学館)より


 以下は掲題書からの一部抜粋(その1)


 トランプ米大統領を生み出したのは、「インテリの傲慢」と「B層マーケティング」


 とうとうドナルド・トランプ大統領が誕生となったね。

 最初は単なる泡沫候補と思われていたトランプが、結局、民主党候補のヒラリー・クリントンに勝っちゃったのは衝撃的だったよ。だけどトランプへの投票を「恥ずかしい」と最後まで隠してた「隠れトランプ」のアメリカ人が多かったって話は笑ったよな。

 で、まるでそいつらが悪者みたいに言われちゃってさ。メディアが勝手に結果を予想して外しただけなのに、そりゃないだろってさ。


 まぁ、マジメなことをいえば、今回の件は、世界的に「インテリ知識層の限界」みたいなものがやってきてることのわかりやすい例だと思うんだよな。

 ニッポンを見たってそうでさ。戦後からこのかた、「教養人」「知性派」と名の付く人は、やたら左がかった意見を言わないと認められなかった。右翼的発言やら、人権軽視やら、「民主主義的なもの」と相容れない思想は、全部「知性がない」というふうに笑われてきたわけだよな。それがいつの間にか「正論扱い」をされるようになってきて、安倍さんみたいな人が総理大臣になって、いつしか世の中の「真ん中」のほうに来るようになったわけだよ。

 やっぱり、インテリ層の理想が、あまりにも机上の空論というか、現実感のないものとして捉えられるようになったからだよね。移民や人種の問題、麻薬や拳銃の拡散がここまで来ちゃったら、どんなキレイゴトを並べたって、まるで説得力がない。昔だったら、「移民は追い返せ」なんて主張するのは内在的に憚られるという国民性がアメリカにもあったけど、トランプが堂々と言ってるのを聞いて「もういいのかもな」と国民がみんな思っちまったことじゃねェかな。


 まぁ、もうひとつは「ヒラリーが男にも女にも嫌われちまったな」ってのはあるよね。ニッポン人に置き換えて考えると、元総理の奥さんが「私も仕事できるから総理やってみていい?」なんて言い出したら総スカンだよね。下手すりゃ夫婦合わせて16年、クリントンに牛耳られるのかって思っちまう。これはニッポン的な感覚じゃなく、ある程度普遍的な価値観だったのかもしれないよ。


 ヨーロッパもそうだけど、やっぱりアメリカってのは「安い移民の労働力が支えてる」って真実があるからね。移民を全部追い出したって、きっと白人の貧困層「プアホワイト」と言われてる人たちは、その移民と同じような給与水準じゃ働かないよ。

 そうなると企業も競争力が落ちて、世界に太刀打ちができなくなる。そんなことになりかねないワガママを、アメリカで力を持っている人たちが許したりしないよな。あんまりひどけりゃ、マジで暗殺されちゃう国だからね。


<感想>

 インテリ層の理想=机上の空論、安い移民の労働力が支えるアメリカなど、ビートたけしの見方は的確であるように思う。

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by tsuruichi1024 | 2017-04-10 08:00 | ビートたけし | Comments(0)