<   2017年 03月 ( 25 )   > この月の画像一覧


【 遺族補償年金の男女間の需給要件の違い 】

 2017/3/21、妻が一定の年齢に達していることは需給の要件とされていないが、夫は一定の年齢に達していることを需給の要件とすることは、合法であるとの最高裁判決が出た。以下は、判決文※からの大要の抜粋である。
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/612/086612_hanrei.pdf


<根拠>
・男女間における生産年齢人口に占める労働力人口の割合の違い
・平均的な賃金額の格差及び一般的な雇用形態の違い等からうかがえる妻の置かれている社会的状況

に鑑み、妻について一定の年齢に達していることを需給の要件としないことは、合理的な理由を欠くものということはできない。

⇒ 憲法14条1項※※に違反するということはできない。

※※「すべて国民は、法の下に平等であって、人種、信条、性別、社会的身分又は門地により、政治的、経済的又は社会的関係において、差別されない。」


<感想>
 最高裁判決の内容も時代の変遷とともに、変化して行くことが想定される。(本件は夫が逆差別されているような内容)

 将来、男女間における、平均的な賃金額の格差や一般的な雇用形態の違いが解消されれば、妻においても(夫と同様、)一定の年齢に達していることが需給の要件となるよう、変更されるに違いない。


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by tsuruichi1024 | 2017-03-25 08:00 | 最高裁判決 | Comments(0)



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by tsuruichi1024 | 2017-03-24 08:00 | CB | Comments(0)


【 金融庁の大改革 】

 2017/3/17、「検査・ 監督 改革 の方向と 課題-金融モニタリング有識者会議報告書-」が公表された。(http://www.fsa.go.jp/news/28/singi/20170317-3/01.pdf

 以下は、同報告書からの大要の抜粋である。


<金融庁の発足当初の3つの任務>

 ・金融システムの安定
 ・利用者の保護
 ・市場の公正性・透明性の確保

 ⇒ 次の究極的な目標のための手段に過ぎない(必要条件であっても十分条件では必ずしもない)


<金融行政の究極的な目標>

 「企業・経済の持続的成長と安定的な資産形成等による国民の厚生の増大」

 ⇒ 金融行政の環境や優先課題が変化する中、検査・監督のあり方が金融行政の究極的な目標と整合的な姿となっているかどうか、絶えず、点検を続け、必要な見直しを続けるべきである


<検査・監督手法の見直し>

 「形式・過去・部分」(最低基準の充足状況の確認)から「実質・未来・全体」(下記1や2)へ

 1.「ベスト・プラクティスの追及に向けた対話」のための手法
 2.「持続的な健全性を確保するための動的な監督」のための手法
 3.「実質・未来・全体への視野の拡大」に沿った手法


<感想>

 2017/3/18の日経新聞朝刊の表題で「金融行政を刷新 処分庁から育成庁へ」とされているように、金融庁の役割が、これまでの過去の検査中心から、未来に向けた成長のための能動的な関与へ変化するようだ。

 本件も安倍内閣の(経産省主導の)GDP600兆円に向けた取り組みの一環であるように思われ、好感が持てる。


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by tsuruichi1024 | 2017-03-23 08:00 | 金融庁 | Comments(0)


「人生の終いじたく まさかの、延長戦!?」(中村メイコ著、青春出版社)


 以下は掲題書からの抜粋である。


  モノと思い出を捨てるのは、明日を生きるため

 モノを捨てたいのに捨てられなくて悩んでいる方は、自分自身にいいきかせるとよいでしょう--。昨日はふりかえらない、明日に向かって生きるんだ、と。カッコつけているみたいだけれど、私自身、この言葉によって、悲しいことや苦しいことを乗りこえてこられたし、つい最近は、モノもたくさん、たくさん捨てることができました。

 ところで、ふしぎなことに、捨てたくないな、どうしようかなと、さんざん迷ったモノでも、いったん捨ててしまったら、思い出すことはなかったのです。私の場合が特別なのではなくて、案外、そんなものなのかもしれません。

 人の心は当てにならない、不実なもの。大事に思っているつもりでも、それはただの思いこみにすぎなくて、捨ててなくなれば、そのあとはつゆほどの痛みも感じないですむのが人間なのかもしれません。人の心は案外、たくましいもののようです。


<感想>

 先月引越しした私に今必要なのは、メイコさんの「モノを捨てて、明日に向かって生きる」心意気である。


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by tsuruichi1024 | 2017-03-22 08:00 | 読書 | Comments(0)


「人生にはやらなくていいことがある」
(柳美里著、ベスト新書)


 以下は掲題書からの抜粋である。


  あとがき

 ーーなんと、小島博人さんの企画書には本のタイトルまで書いてありました。
『人生にはやらなくていいことがある』

 あたしの「人生」を振り返った時、自分では「やらなくてはいけないこと」をやり続けてきた気がするけど、見方を変えたら、そうではないのかもしれない。人間は、意識的な行為よりも、無意識的な行為の方に引っ張られるものだからーー。

 小島さんがそう感じた、そうイメージしている「柳美里」に基づいて、自分の「人生」を構成し直すーー、それはわたしが自分で知らず識らずのうちにアレンジしている思い出の「輝き」や、思い出の「痛み」を、いったん無いことにして「人生」を見つめ直してみる、ということでもあります。

 「痛み」や「輝き」があまりにも大き過ぎると目が眩んで、その大元の出来事が見えなくたってしまうからーー。


<感想>

 本書は、担当編集者(小島博人さん)からの突然の依頼(by PC)をきっかけとして、半年に渡って著者が「人生」を語り、ライターが構成したものを著者が書き直したものだという。

 ひょんな縁で物事は動き始めるものだなぁと改めて思う。

 ここで、著者(48歳)は「人生」を見つめ直す機会を得たようだ。

 私(53歳)も(少し時間をかけて)「人生」を見つめ直してみようかと思う。


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by tsuruichi1024 | 2017-03-21 08:00 | 読書 | Comments(0)


【 日銀の資金循環統計 】


 2017/3/17、日銀から2016年第4四半期の資金循環(速報)※が発表された。※http://www.boj.or.jp/statistics/sj/sjexp.pdf


<民間非金融法人部門(「企業」)の現金・預金
※P7

 
企業の現金・預金は244兆円(金融資産全体の22.2%)で、2015年12月末以降、4四半期連続で前年比+7%台と高い伸びを示している。(企業の借入(※P6)は、同期間、+0.9%~2.7%と低い伸びに留まる。)


<今年のベア>

 
先週、各社で基本給底上げのベースアップ(ベア)の労使交渉が実施されたが、昨年を下回る水準で妥結する事例が多かった。

 企業は、先行き不透明という理由で、内部留保に努め続けている。GDP600兆円の達成には家計の消費が増えることが一番の近道である。(野党が頼りないため)安倍政権には、企業の現預金を積極的にボーナス等に払い出すよう、 企業への働きかけをより一層強めて頂きたい。


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by tsuruichi1024 | 2017-03-20 08:00 | 資金循環統計 | Comments(0)


【 令状のないGPS捜査 】

 
2017/3/15、最高裁判所は、令状のないGPS捜査は憲法35条に違反とする判断を示した。(判決文:http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/600/086600_hanrei.pdf


<憲法35条>

何人も、その住居、書類及び所持品について、侵入、捜索及び押収を受けることのない権利は、第三十三条※の場合を除いては、正当な理由に基いて発せられ、且つ捜索する場所及び押収する物を明示する令状がなければ、侵されない。

 2 捜索又は押収は、権限を有する司法官憲が発する各別の令状により、これを行ふ。

※33条
 何人も、現行犯として逮捕される場合を除いては、権限を有する司法官憲が発し、且つ理由となつてゐる犯罪を明示する令状によらなければ、逮捕されない。


<内容>

 1.憲法35条の保障対象には、「住居、書類及び所持品」に限らずこれらに準ずる私的領域に「侵入」されることのない権利が含まれるものと解するのが相当であり、

 2.個人のプライバシーの侵害を可能とする機器をその所蔵品に密かに装着することによって、合理的に推認される個人の意思に反してその私的領域に侵入する捜査手法であるGPS捜査は、個人の意思を制圧して憲法の保障する重要な法的利益を侵害するものとして、令状がなければ行うことのできない処分と解すべきである、

 とされた。


 更に、3名の裁判官からは、「令状の発布が認められる余地があるとしても、そのためには、ごく限られた特別の事情の下での極めて慎重な判断が求められるといえよう。」との補足意見が付された。


<感想>

 最高裁の判決内容が、高裁と違って、至極まともなもので安心した。

 それにしても、何故、高裁は、令状もなく、警察は令状もなしで任意にGPS捜査ができると解釈したのだろうか。もし(一般の)個人のプライバシーより(組織的に違い)警察の捜査を優先する考えに基づいた下での解釈だとしたら恐ろしい。

 私たちの知らないところで、警察等から密かにプライバシーが侵害されないことを切に祈念する。


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by tsuruichi1024 | 2017-03-19 08:00 | 最高裁判決 | Comments(0)


「日・サウジ・ビジョン2030」に見る官僚のこだわり?


 2017/3/13、サルマン国王訪日に合わせて、「日・サウジ・ビジョン2030」が策定※された。
http://www.meti.go.jp/press/2016/03/20170313006/20170313006.html


 先行プロジェクトの例には、ソフトバンクの孫社長の10兆円ファンドが入ってない。なぜか?


 2017/3/13付け日経電子版(「10兆円ファンド 孫氏が発明したいもの」)によれば、

(1)2016年9月の日露首脳会談に、本来、孫社長も安倍総理に随行する予定をドタキャンして、赤坂の迎賓館でサウジのサルマン副皇太子と会談し、

(2)10月13日にファンド設立の合意書は調印された、

という。



 冒頭のビジョンは、外務省・経済産業省の連名で策定されている。ロシア行きをドタキャンした孫社長に面子を潰された外務省の怒りが収まらず、孫社長案件には今後一切関与しないという方針が出ている、というのは私の考え過ぎであろうか。


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by tsuruichi1024 | 2017-03-18 08:00 | サウジアラビア | Comments(0)


ゼロクーポン・ユーロ円CB


  2017/3/14、2件の大型のゼロクーポンCB(転換社債型新株予約権付社債)がユーロ市場でローンチした。

<三菱ケミカルHD(4188)>
  金額 750億円/同左
  年限 5年/7年
  募集価格 103%/同左(引受手数料2.5%)
  転換価額のアップ率 42%/40%
  資金使途 借入(M&A等)返済、設備投資等 1,200億円、自己株式取得 300億円(⇒3/15にToSTNeT-3で取得済)
  2017/3/15終値 869.5円(前日比▲3.28%)

<九州電力(9508)>
  金額 750億円/同左
  年限 3年/5年
  募集価格 102%/同左(引受手数料2%)
  転換価額のアップ率 15%/18%
  資金使途 借入返済、設備投資 1,000億円、社債償還 500億円
  2017/3/15終値 1,147円(前日比▲8.01%)


<感想>
  両者のアップ率の違いは、株価のボラティリティの違いを反映したもの。

  なお、自己株式取得の有無が、ローンチ翌日の株価下落の差にも(多少は)影響したものと思われる。


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by tsuruichi1024 | 2017-03-17 08:00 | CB | Comments(0)


三井住友銀行がSMFG株を売出し


三井住友フィナンシャルグループ(8316、SMFG)は、株式売出し(売出人:三井住友銀行)に関して、2017/3/3に決議※し、3/13にプライシング※※した。http://www.smfg.co.jp/news/j920013_01.html

<売出概要>
売出人:三井住友銀行
売出株数:37,235,500株(発行済株式数の2.6%。2012年のグループ再編で保有したもの)
オーバーアロットメンとによる売出し: 5,585,300株(売出株数×15%)
売出価格:4,231円(3/13終値4,362円(3/3終値4,453円から2%下落)の3%ディスカウント)
目的:資本の拡充(売出価格ベースで約1,624億円)
引受価額:4,056.52円(引受手数料4%)


<会社法153条第3項
子会社は、相当の期間にその有する親会社株式を処分しなければならない。


<感想>
会社法の「相当の期間」というのは、法律にしては大雑把な表現という印象。(今回は約5年)

グローバルベースの銀行は、今後、資本の拡充が要請されるため、今般の売出しは止むを得ないように思われる。

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by tsuruichi1024 | 2017-03-16 08:00 | 株式売出し | Comments(0)