あれっ、新たな30億人市場に適応するためのリセット?


「マッキンゼーが予測する未来 近未来のビジネスは、4つの力に支配されている」(リチャード・ドッブス他著、ダイヤモンド社)


 以下は掲題書からの一部抜粋。
 

第2部 直観力をリセットするための戦略思考


 第5章 次に来る30億人
     ──新たな消費者層の力を引き出す



 1990年から2025年の間に、世界中で30億人が消費者層に加わる
 世界市場初めて、世界人口の過半数が消費者層になろうとしている


 新たに消費者層に加わる人たちの多くは、新興国のあまり名も知られていない「ミドル級」の都市の住民である


 新技術により、新しい消費者層への新たな販売経路が開けてきている
 中国のインターネット小売市場規模は、アメリカを追い越した


  沸騰する市場にどのように適応するか

 こうした尋常ではない多様化した新興国市場での競争に勝てる企業には、共通した次の4つの傾向がある。

*次の成長機会を考えるときに、国や地方といった大まかな単位ではなく、もっと詳細な都市や都市の集積で考え、それに従って資本や人材の再配分を行う。

*現地の好みやニーズに合わせて製品と価格設定をカスタマイズし、速く低コストのサプライチェーンを築き、さらにコスト競争力があって幅広い層にアピールする価格帯をカバーできるよう、ビジネスモデルの革新を図る。

*市場にいたる複数の販売ルートを設計し、コントロールし、それに沿ってブランド、マーケティング、および販売戦略を再考する。

*組織機構、人材戦略、事業運営の慣行を、新興国を重点市場とするシフトを反映させて、全面的に変更する。


  現地に基づいて考え、グローバルに行動せよ

 先進国企業が組織改革を実行し、研究開発と商品設計を現地化し、サプライチェーンと資金調達を見直す必要性が高まっており、場合によっては、現地の既存インフラストラクチャーを活用しやすくするために、現地企業との提携が必要かもしれない。


 世界中で起こっている新しい消費者層の勃興が、既存の確立した企業にとっては達成の困難な、新たな要求を突きつけている。自国市場で築いた優位な要因は、はるか離れた市場には、簡単には移転し構築することができないし、当然のものと受け入れられもしない。


 これまでは閉ざされていると思っていた市場の消費者が、自分たちが製造している種類の製品への嗜好を、身につけていきていると気づくに違いない。自社のアプローチと管理のやり方を系統的に見直し、世界中のすべての有望市場に自社事業を展開していこう、という賢明な企業であれば、今の顧客がどこにいるのかを見つけ出し、出会うことができるだろうし、将来の顧客も見つけられるだろう。


<感想>
 これから出現する巨大な中間層対象に勝つためには、これまでの競争優位性を一旦リセットし、新たな対応策を模索し続けなければなるまい。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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by tsuruichi1024 | 2017-05-26 08:00 | マッキンゼー | Comments(0)