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あれっ、中国の機関紙が北朝鮮のミサイルを止めた?


【 北朝鮮が軟化した背景 】


 2017/8/21の「ザ・ボイスそこまで言うか!(http://www.1242.com/program/voice/)の「番組インフォメーション」
は以下の通り。


8月21日(月) 長谷川幸洋(ジャーナリスト)×石平(評論家) 

 北朝鮮情勢で、アメリカから再三の圧力を受けながら、のらりくらりとかわす中国!その本当の狙いはどこにあるのか?』


 2人の対話が大変面白かった。長谷川さんの記事(
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52624)は、同様の内容で、以下はその概要等の一部抜粋。


『 ミサイルを止めた「共産党機関紙の社説」

8月8日:トランプ大統領「米国をこれ以上脅せば、世界が見たこともないような炎と怒りに直面するだろう」

 10日:北朝鮮「米領グアム近海に中長距離弾道ミサイル4発を発射する計画を発表」

 10日:環球時報(中国共産党機関紙、人民日報の国際版)社説※「もしも北朝鮮が米国本土を脅かすミサイルを先に発射して米国が報復した場合、中国は中立を保つだろう。もしも米国と韓国が攻撃して、北朝鮮の体制を転覆し、朝鮮半島の政治的版図を変えるようなら、中国はそうした行動を阻止することも明確にすべきである」

 14日:金正恩氏「米国の行動をしばらく見守る」

 14日:マティス国防長官とティラーソン国務長官がウォール・ストリート・ジャーナル紙に連名で寄稿「米国は体制転換や朝鮮半島統一の加速には関心がない。…米国は北朝鮮と交渉することをいとわない」

 21日:米韓合同軍事演習開始

 この社説(※)は米朝の挑発合戦が最高潮に達した時点で書かれた。日本のマスコミはなぜか産経新聞を除いて大きく報じなかったが、このあたりに日本マスコミのピンぼけぶりが表れている。

 今回、中国は「北朝鮮の攻撃に対する報復なら介入しない」という保証を米国に与えた。米国は「体制転覆も半島の政治的版図変更も目指さない」と中国に約束した。つまり米中の基本姿勢が明らかになった。両国は公開の場で了解し合ったのである。

 となると、残るはロシアだけだ。プーチン大統領はどうするのか。大統領も習近平国家主席と足並みをそろえて米国の報復攻撃を容認するなら、米国は安心して報復できる。あとは金正恩氏に先に手を出させればいいだけだ。先に手を出させるのは戦いの鉄則である。

 本当の危機は実は、ここから始まる。』


<感想>
 長谷川さんの、新聞紙上での往復書簡を通じて、米中の政治的スタンス--北朝鮮が暴発して、米国が報復しても、朝鮮半島の統一など(the political pattern of the Korean Peninsula)なければ、中国は介入しない--が確認できたとする見方、説得力があるように思う。北朝鮮が暴発しないことを祈りたい。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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by tsuruichi1024 | 2017-08-23 08:00 | 国際情勢 | Comments(0)