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あれっ、新海誠の原点に触れられる?


【 新海誠展 】


 先日、国立新美術館に「新海誠展」を観に行った。
http://shinkaimakoto-ten.com/tokyo/

 以下は、インタビュー記事(「故郷の表情豊かな風景と東京の淀んだ風景」)からのキーワードの抜粋。


1.パソコンで絵をつくる
・小学校高学年の頃からパソコンに触れていた
・自分の組んだプログラムが正確であれば、想像通りの絵が表示される、それが嬉しい


2.人のいない風景
・長野県南佐久郡小海町で育つ
・すごく空の表情が豊かな場所
・高校時代、片道40分くらい電車に乗って通学
・行きは東側の窓際に座り、帰りは西側の窓際に座って、朝日と夕日と窓の外に広がる風景を3年間、眺め続けていた
・高校3年の終わりの春休みは野山を駆け回った
・自分が好きだったまちの風景を思い出せば、東京でしんどくなったときもなんとかやっていけるかな、みたいな気持ちがあった


3.積極的に美しいと思えるものを見つける
・東京の中にもある美しさを意識的に探すようになった
・遠くのマンションとかビルの窓に朝日や夕日が反射して、街中に複数の光源ができてキラキラして見える
・同時に人との出会いがあって思い出が積み重なっていくと、なんだか悪くない風景に思えてきた
・自分の感情や記憶によって、同じ風景がきれいなものに見えてきた


【 感想 】
 新海誠作品に、空や朝日や夕日、(田舎の)まちが美しく描かれているのは、高校時代に小海町の自然を吸収し尽くしたからなのだろう。
 大好きな「言の葉の庭」は、上記3の東京の中にもある美しさが描かれた作品と言えよう。
 新海誠作品の原点に触れられた気がした、あっという間の2時間だった。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら http://tsuru1.blog.fc2.com/
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by tsuruichi1024 | 2017-12-09 08:00 | 新海誠 | Comments(0)