あれっ、事業構造・BS変革によりWACCを低下?


【 丸井グループ:事業構造・BS変革 】

 年始にあたり、戦略に興味がある、丸井グループ(8252)の社長メッセージ等を確認してみた。(その1)
http://www.0101maruigroup.co.jp/ir/message/ceo.html


[ 「事業構造・BS変革」⇒ WACC*の低下 ]
*Weighted Average Cost of Capital(加重平均資本コスト)


< 事業構造変革:「カードの営業債権」>「固定資産」>


1. 丸井Gの「固定資産」 vs 「カードの営業債権」

(1)固定資産
・創業以来、丸井グループの成長を牽引してきた小売店舗の土地や建物など

(2)カードの営業債権
・2014/3期のBS(バランスシート)で「固定資産」を逆転

⇒ 以来、「営業債権」の残高は過去最高を更新中


2.2005/3期 vs 2017/9期の比較
 (括弧内:17/9期÷05/3期)

    2005/3期  17/9期
(千株)
発行済 368,660  233,660(0.6倍)
株式数 →自己株式消却→純資産圧縮
(億円)
営業債権  2,493  5,116(2.1倍)(a)
有利子負債 1,811  4,623(2.6倍)(b)
 b÷a   73% ⇒ 90%
→負債コスト(17/3期:0.2%)は安い
→なるべく多く(90%)活用すべし

純資産  4,363  2,750(0.6倍)(c)
総資産  7,126  8,362(1.2倍)(d)
 c÷d  61% ⇒ 33%
→株主資本コスト(同:7.2%)は高い
→なるべく少なく(30%)すべし


[ これまで ]
資産サイド:金融主導型
調達サイド:自己資本の厚い、従来の小売主導型

[ これから ]
営業債権の拡大:有利子負債の調達で対応
有利子負債:営業債権の9割程度を目安
自己資本比率:30%前後


<感想>
 丸井Gは、株主資本コストが高いことを認識して、事業構造とBSの変革を通じてWACCを下げることに成功した。
 トップダウンで戦略・変革をやり抜く丸井Gの動きを今後も注目して行きたい。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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by tsuruichi1024 | 2018-01-01 08:00 | 丸井グループ | Comments(0)