あれっ、業務委託報酬を新株予約権で支払う?


【 ザッパラス:業務委託報酬としての新株予約権 】

 2018/1/12、ザッパラス(3770)が、新株予約権(「WT」)の条件決定を開示した。


1.1月12日:WT条件決定時の開示
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180112449888.pdf

(1)WT条件決定概要
・割当先:1名(田中泰延)
・WT総数:264個 (普通株式100株/WT1個)
(全WT行使時:26,400株)
・WT払込金額:37,714円/WT1個(377.14円/株(a))
・WT行使価額:1円/株(b)(100円/WT1個)

(2)WT行使の条件に伴うディスカウント
・(a)+(b)=378.14円/株(c)
・1/12終値:413円(d)
・WT行使の条件(下記2(2))に伴うディスカウント:34.86円/株(d-c)


2.12月28日:WTローンチ時の開示
http://www.zappallas.com/wp-content/uploads/2017/12/ir_201712_stockoption_03ir-1.pdf

(1)目的及び理由
・現在当社は、潜在顧客層との新たな接点作りに向けて「占い TV」及び「占いフェス」(「本サービス」)へ集中的に資本を投下

・本サービスの制作に関する業務委託契約を締結するにあたり、当該業務委託先からその対価を将来における企業価値向上に紐づく形で受け取りたい旨の申し出があり、対価の支払い方法を現金の支払いに代えてWTを付与する事とした

・※発行するWTの数に発行価格を乗じた金額が本件業務委託報酬と同額になるようWTの個数を決定。また、行使価額を1円に設定することで、WTの公正価値が現在の当社株式価値に可能な範囲で近似するようにした

・WTがすべて行使された場合の増加株式総数は、発行済株式総数の0.19%に相当。業務委託先による企業価値向上への取り組みが期待できることから、WT発行による株式の希薄化規模は合理的であると考えている

※「業務委託報酬=WT個数×発行価格」の意味:私には理解できず


(2)WT概要
・行使期間:2018/2/1~2023/1/31
・行使の条件
(a) 2018/2/1~5/31:WT総数の40%まで
(b) 2018/6/1~9/30:同70%まで
(c) 2018/10/1~:同100%(制限なし)


3.株価水準⇒利益(報酬額)の関係例(除、株式売却手数料)

(1)株価:1,000円
・26,400株×(1,000円-378.14円)=16,417千円

(2)株価:500円
・26,400株×(500円-378.14円)=3,217千円

(3)株価:250円
・26,400株×△378.14円=△9,983千円(WT行使せず)


<感想>
 本件は、業務委託報酬を、現金の支払い(PL(費用)にヒット)に代えて、WTで支払う(PLにヒットしない資本取引)もの。

 割当先は個人であるため、報酬が「総合課税」(最高税率:55%(所得税45%+住民税10%))ではなく、「分離課税」(20.315%)で済むため、株価上昇時(上記3)の税効果考慮後のネット手取額は大幅に大きくなる。

 費用に関する、支払い側(PLにヒットしない)・受け取り側(株価上昇時のネット手取額は大幅にプラス)の双方にメリットのあるWTの活用は、新手の取り組みとして今後増える可能性があるようにも思われる。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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by tsuruichi1024 | 2018-01-15 08:00 | 新株予約権 | Comments(0)