あれっ、新株予約権の行使要請に基づいた資金調達?



【 フィシリティ契約付新株予約権 】


 最近、新株予約権(WT)を活用した資金調達をよく見かける。今日は、萩原電気(7467)のファシリティ契約付WTをサンプルとして、概要を確認してみる。


1.18/1/18:WT大量行使に関するお知らせ
http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20180119_075701972_uztt5hmnnnwsdd55dig1vu45_0.pdf

(1)月初からの行使株式数:78,800株(WT788個。WT総発行数の11.3%)

(2)平均行使価格:3,309円
(行使総額53,307千円÷78,800株)

※12/18以降の平均行使価格:3,253円
(行使総額365,633千円÷112,400株)


2.17/12/14:WT行使要請通知に関するお知らせ
http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20180119_080246171_gveek555stvz5uabqknlppft_0.pdf

(1)WT行使要請期間:17/12/15~18/2/28

(2)WT行使要請個数:2,000個

(3)資金使途(概要):在庫量変動に対応可能な運転資金の確保


3.17/11/28:第三者割当による第2回WT(行使価額修正条項付)・ファシリティ契約に関するお知らせ
http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20180119_102439106_vb2tpdfz0x3jms55bbvgin45_0.pdf

(1)WT個数:7,000個(100株/WT1個。潜在株式数は70万株。総議決権数の8.62%)

(2)WT発行価額:1,247円/WT(12.47円/株。11/24終値@3,500の0.36%)

(3)行使価額の修正:WT行使請求の効力発生日前日のVWAP(売買高加重平均価格)×91%(9%ディスカウント)

(4)行使可能期間:17/12/15~19/12/30

(5)ファシリティ契約の内容
・期間:17/12/15~19/9/30
・行使要請:SMBC日興証券(WT割当先)に対して、WT行使要請(期間:20取引日以上。個数:100個以上7,000個以内)することができる

⇒ 行使要請のオプションは、発行会社サイドにある(株価低迷時は行使要請をしなければ良い)


<感想>
 本件は、発行会社の行使要請に基づいて、割当先のWT行使を通じて、資金(エクイティ)調達をするもの。
 発行会社が、株価上昇局面で行使要請することで、結果的に、公募増資よりも調達額が大きくなることもあり得る。最大希薄化株数(本件70万株)も予め決定されてもあり、所謂MSCB(Moving Strike型CB)とは異なるものと考えられる。

(例)公募増資:引受手数料4%+販売ディスカウント率3%=7%
・11/24終値@3,500の7%ディスカウント=3,255円<3,309円(上記1(2))

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
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by tsuruichi1024 | 2018-01-21 08:00 | 新株予約権 | Comments(0)