2018年 02月 19日
あれっ、シンジケートカバー取引によりグリーンシューオプションは行使されず?
【 シンジケートカバー取引とグリーンシューオプション 】
2018/2/16、ハーモニックホール・ドライブ・システムズ(6324)の第三者割当増資の結果が開示された。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180216473676.pdf
1.新株式発行 1,566,100株
2.自己株式処分 3,100,000株
3.売出(*OA) 333,900株(株主から株式を借入)
*https://www.nomura.co.jp/terms/japan/o/overallotment.html
4.条件決定(1/22)
売出価格:7,322円(ディスカウント率6.0%)
引受価額:7,010.4円(引受手数料4%)
(1/22終値:7,790円)
5.シンジケートカバー(「SC」)取引
(1)期間:1/25~2/23
(2)2/6~2/16の株価:5,930~6,920円(<引受価額:7,010.4円)
*株価<引受価額の場合、主幹事証券はグリーンシューオプション(GSO)を行使せず、自己の計算で市場から株式を買い付けて、OA用に借りた株式を返還した方が「引受価額-株価」(/株)相当額のメリットがある(株価形成も安定化)
⇒ 本件のGSO(引受価額と同一の条件で追加的に株式を取得する権利)は、発行会社の第三者割当増資
<感想>
本件は、SC取引期間中に、株価が引受価額未満に下がったため、SC取引が行われて(GSOが行使されずに)、第三者割当増資が実施されなかったもの。
逆に、SC取引が全く行われずに、GSOが全て行使された場合、SC取引期間中に株価は引受価額以上に推移したものと考えられる。
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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら http://tsuru1.blog.fc2.com/
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