あれっ、成長投資の原資確保のための株式売却?


【 リコー:コカコーラ株式 ⇒ 自己株式TOBへ応募 】


 2018/2/21(11:40)、リコー(7752)が、コカ・コーラボトラーズジャパンHD(2579,「CCB」)の自己株式TOBに、所有する全株式を応募することを開示した。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180219474616.pdf


1.リコー
(1).応募の理由
< 第19期中期経営計画:RICOH再始動 >
・構造改革と成長事業の重点化、経営システムの強化に取組中
・成長の重点領域:
1)プリンティング技術の可能性を追求し顧客基盤を拡大すること
2)顧客基盤にリコーならではの付加価値をのせ、さらにオフィスと現場をつなぐことによる新たな価値の創出

⇒ その実現加速のために、今後2,000億円の M&A投資を行う計画(2/6の会社説明会にて公表)

・構造改革遂行のため資産・事業全般について「聖域」なき見直し

⇒ TOBの内容について検討の結果、買付価格等の条件が妥当であると判断できることから、TOBへの応募を決定

⇒ 株式売却によって得られた資金は、今後の成長のための投資原資として活用し、企業価値の向上に努める

(2)TOBへの応募概要
TOB価格:3,275円(2/21終値3,765円の13%ディスカウント)
応募株数:17,075,239株(発行済株式の8.28%)
売却総額:約559億円
(注)CCBの買付予定株式数の上限:1,900万株⇒ 他の株主の応募状況によっては、全てが買い付けられない可能性もあり


2.リコーグループ成長戦略『挑戦』
https://jp.ricoh.com/IR/events/2018/pdf/h30_keiei.pdf


3.CCBの株価、配当利回り
(1)2/21・2/22終値:4,005円(前日比+240円、+6.4%)・4,035円(前日比+30円、+0.75%)

(2)配当利回り
18/12期:予想配当50円
⇒ TOB価格(3,275円)での利回り:1.5%
(注:リコーの取得簿価不明)


<感想>
 本件は、相乗効果が見込まれない株式を売却(自己株式TOBへ応募)して、成長のための投資原資を確保するもの。コーポートガバナンス上の観点からもベターと思われる。
 一方、CCBの株価は、時価より低い価格での自己株式取得(株主還元)を好感して上昇した。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら http://tsuru1.blog.fc2.com/
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by tsuruichi1024 | 2018-02-23 08:00 | 自己株式TOB | Comments(0)