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あれっ、LINEと野村證券が合弁で証券会社を設立?


【 野村HDとLINEが業務提携 】


 2018/3/28、野村HD(8604)とLINE(3938)が、金融事業における業務提携に関する開示をした。
http://www.nomuraholdings.com/jp/news/nr/holdings/20180328/20180328.pdf


1. 本合意書締結の背景と目的
(1)野村グループ
金融資本市場を通じて、「豊かな社会の創造」に貢献するという社会的使命のもと、最も信頼できるパートナーとしてお客様に選ばれる金融サービスグループを目指し、グローバルに金融事業を展開

(2)LINE
「CLOSING THE DISTANCE」をコーポレートミッションとして掲げ、コミュニケーションアプリ「LINE」を入り口として、人や情報・サービス、企業・ブランドとシームレスに繋がり、全てが完結するスマートポータル戦略を推進し、日本国内で月間利用者7,300万人を超えるユーザーに付加価値の高いサービスを提供

< LINEのニーズ >
「LINE」の既存ユーザ ー層の資産形成を中心とした潜在的な金融サービスへのニーズ

⇒ 「LINE」が持つ豊富なユーザーベースに加えユーザビリティの高い UI/ UX※と野村グループが培ってきた金融ビジネスのノウハウを活かし、新しい金融サービスを提供したいと考え、両社は本合意書を締結するにいたる

※ UI(ユーザ・インタフェース)は、フォントや画像、ボタンといったサービスの見た目やデザイン、UX( ユーザ・エクスペリエンス)とは、そのUIを実際に触るなど体験して感じる使い勝手や信頼性、心地良さといった感覚を指します。UI・UX設計とは、サービスを利用する人の使い心地を最優先に考えた設計


2. 共同出資会社の概要(いずれも予定)

名称:LINE証券株式会社
代表者:野村HDおよびLINEから1名ずつ合計2名
事業内容:資産形成層をターゲットとした非対面証券ブローカレッジおよび非対面証券投資コンサルティングサービスの提供等
出資比率:LINE51%、野村HD49%


<感想>
 本件は、異業種同士のそれぞれの強みを活かした業務提携。日本国内で月間利用者7,300万人を超えるLINEユーザーに対して、付加価値の高い金融サービスの提供を企図したもの。
 金融リテラシーが必ずしも高くはないと思われるLINEユーザーが、どの程度この金融サービスをじつさいに活用することになるのか、今後のマーケティング手法等に注目して行きたい。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
http://tsuru1.blog.fc2.com/
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by tsuruichi1024 | 2018-03-31 08:00 | 資本業務提携 | Comments(0)