あれっ、財務省のシナリオでは「衰退途上国」から抜け出すことは不可能?


【 財政制度分科会:PB黒字化達成の攻防 】


 2018/4/4、『【藤井聡】いよいよ、「プライマリー・バランス」を巡る攻防が本格化します。』の記事が掲載された。
https://38news.jp/economy/11786

 以下は、ポイントの列記。

[ PBを巡る攻防:「日本を守る防衛最前線」 ]

1.PB黒字化

「2022年にPB黒字化を目指す」となれば、

(1)政府支出が大きく削られ、
(2)消費増税もほぼ決定的となり、
(3)大型補正も不可能となり、

⇒ 当面、日本が「衰退途上国」から抜け出すことが不可能となる


2.財政規律

「債務対GDP比の安定化である」ことを明記すると同時に、PBについての記述が全面削除される( or 政府試算で自然に黒字化すると想定される2027年がPB黒字化の目標年次となる)なら、

(1)デフレ脱却までの消費増税の延期・凍結の見通しも得られ、
(2)自由度の高い政府支出が可能となり、
(3)デフレ脱却が果たされ、

⇒ これ以上の「日本の衰退」を防ぐことも可能となる


3.PBの定義

「建設国債は、PB算定時に除外する」
「未来投資案件は、PB算定時に除外する」

と改変されるだけでも、

⇒ 政府支出の自由度が確保される

(※ これはちょうど、将来の税収を増やす投資案件は、PB算定時に除外される「財政債」と同様の扱いをする、という考え方)


4.その他

(1)「目標年次までのPBの改善推移を直線で固定しない」

・初期数年はPB制約に配慮せずに財出を拡大し、経済を十分に拡大させてから、
・終盤の数カ年でPBを改善していく、

⇒ という「非・直線的な改善」の方が、デフレ脱却は容易

(2)「『税外収入』の将来推計値を適正化する」

・「税外収入」というのは、金利が上がれば拡大するが、現状のシミュレーションではその効果が考慮されておらず、将来推計値が、「過小」評価になっている

⇒ これを改善するだけで、将来の政府の財政余力は、大きく拡大することになる


(ご参考)「財政制度分科会」資料2
(2018/4/6開催)
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/fiscal_system_council/sub-of_fiscal_system/proceedings/material/zaiseia300406/02.pdf

[ P11の結論 ]
財政の持続可能性を確保するためには、引き続き、歳出分野全般にわたって聖域なく改革に取り組むとともに歳入面での取組も継続し、できる限り早期のPB黒字化達成に向けて取り組んでいくことが不可欠


<感想>
 財政制度分科会の資料によれば、藤井聡さんの懸念する、(1)政府支出が大きく削られ、(2)消費増税もほぼ決定的となり、(3)大型補正も不可能となり、日本が「衰退途上国」から抜け出すことが不可能となることが決定してしまうように思われる。
 自由度の高い政府支出が可能となるよう、国民一人ひとりが財務省の洗脳から解き放たれる必要がありそうだ。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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by tsuruichi1024 | 2018-04-16 08:00 | 財務省 | Comments(0)