あれっ、ソフトバンクグループが米国携帯子会社を非子会社化?


【 ソフトバンクグループ:米国携帯子会社スプリントを非子会社化 】


 2018/4/30、ソフトバンクグループ(9984)は、「子会社スプリントのTモバイルとの合併(非子会社化)に関するお知らせ」を開示した。
https://www.softbank.jp/corp/set/data/news/press/sb/2018/20180430_01/pdf/20180430_01.pdf

 以下は、添付の日経新聞記事を含めた内容の一部抜粋。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO30011680R00C18A5MM8000/


1.概要

< 合併の背景と内容 >
背景:「IoT」の通信基盤となる5G時代の到来で、5Gの商用化に向けいち早く準備を進めてきたベライゾンなど2強に対し、経営体力で劣る両社は合併なくして2強とは戦えないという危機感

・ソフトバンクグループ傘下で米携帯4位のスプリントと同3位のTモバイルUSは、2019年をめどに合併(株式交換)することで合意

・合併会社はTモバイルの親会社ドイツテレコムの連結対象となり、ソフトバンクの持分法適用会社に


< 合併前後の持株比率 >
 ドイツテレコム:62.3%(TモバイルUS) ⇒ 41.7%
 ソフトバンク:83.0%(スプリント) ⇒ 27.4%


< 当社/関係会社が直接的/間接的に保有する新会社の株式 >
・ドイツテレコムに対して、本合併取引後にドイツテレコムが新会社を連結子会社化することを目的とした「議決権行使に係る指図権」の付与+一定の譲渡制限及びドイツテレコムのための先買権の付与

< ドイツテレコム/関係会社が直接的/間接的に保有する新会社の株式 >
・当社のための先買権及び一定の譲渡制限の付与

⇒ 米規制当局が承認すれば、携帯市場は3強時代に突入へ


2.孫氏の関心

< 通信インフラ ⇒ ソフトバンク・ビジョン・ファンド(運用額10兆円規模) >


3.ソフトバンクグループへのメリット

< スプリントが連結対象から外れるメリット ⇒ 財務や業績の改善 >

 スプリントの有利子負債/利払い費:4兆1千億円(17年末)/年2700億円

⇒ ソフトバンク連結全体(約14兆7000億円)の3割近く/最終赤字が続く要因に
⇒ 2020/3期からスプリントは連結対象から外れ、有利子負債/利払い費の減少が可能

⇒ 財務・業績が改善すれば格下げ圧力が和らぎ、10兆円ファンドを軸にした新規事業に注力しやすくなる


<感想>
 本件は、孫氏の13年のスプリント買収当時(総額約2兆円)からの悲願だったTモバイルUSとの合併に関する内容。
 ソフトバンクの上場※を含めて、孫氏はソフトバンク・ビジョン・ファンドへ注力する足固めをしているように思われる。
※https://ameblo.jp/tsuruichi1024/entry-12351177017.html

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら http://tsuru1.blog.fc2.com/
----------------------------------------------------------------------

[PR]
by tsuruichi1024 | 2018-05-04 08:00 | M&A | Comments(0)