あれっ、臨時株主総会で複数議案を決議?


【 ビート・ホールディングス:臨時株主総会決議 】


 2018/10/5、ビート・ホールディングス・リミテッド(「ビート」)(9399) が、「臨時株主総会の決議結果に関するお知らせ」をプレスリリースした。
https://beatholdings.com/press-releases/pdf/2018/20181005.pdf

 以下は、その概要。


< 臨時株主総会の決議結果 >
第1号議案:株主Noah Ark Technologies Limited(ノア)らによる資本業務提携の提案の件
:ビートの最大3割の議決権を取得する案
⇒ 否決 (賛成割合27%)

第2号議案:Wowoo(ワオー)(オウケイウェイヴのシンガポールの出資先)との資本業務提携に基づくワオーに対する第三者割当による募集新株及び新株予約権(「WT」発行の取締役会への授権の提案の件:ビートの最大3割強の議決権を取得する案
⇒ 否決 (同3%)・・・ビート社支持

第3号議案:Macquarie(「マッコーリー」「M社」)との覚書に基づくM社対する第三者
割当によるWT発行の取締役会への授権の提案の件:ビートの現在の発行済み株式数に対し最大48%の議決権を取得
⇒ 可決 (同74%)

(決議の順序)
https://beatholdings.com/press-releases/pdf/2018/20180823.pdf
・先ずは第1号議案を、同否決時は第2号議案を、同否決時は第3号議案を決議(同時に複数議案が承認されることはない)


< ビートについて >
・所有する知的財産権及び技術に基づいてヘルスケア・ブロックチェーン・エコシステムの構築を含むブロックチェーン技術に基づくアプリケーションの開発、ウェルネス・サービス、ヘルスケア・ウェアラブル端末のデザイン及び製造、並びに知的財産権のライセンシング事業を実施

・当社は香港に事業本部を構えシンガポール、マレーシア、インドネシア、中国及びカナダに子会社を所有

・子会社のGINSMS(トロント・ベンチャー証券取引所に上場) を通じてモバイル・メッセージング・サービス並びにソフトウェア製品及びサービスを提供


< ノアの株式売却について >
https://beatholdings.com/press-releases/pdf/2018/20180926.pdf
・ノアは、2018/9/19に当社株式を市場外で第三者に譲渡(売却)

⇒ 2018/10/5現在、当社株式を保有していないが、ケイマン諸島の法律の下では、このことにより上記第 1 号議案が無効となったり、撤回されたとみなされることはない


< まとめ >
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO36185660V01C18A0DTA000/
・ビートはマッコーリーとの資本提携を機に、ブロックチェーン(分散型台帳)技術の開発を進める

・争奪戦表面化後、ビートの株価は乱高下。100〜200円台だった株価は、一時900円近くまで上昇。5日は総会中に前日比14%高まで上昇したが、ノアの提案が否決されると一転して急落。終値は28%安(上場企業で下落率トップ)

・ビートは東証上場企業で唯一、ケイマン諸島に籍を置き、シンガポールや香港に拠点を持つ。レン社長は「東証上場の信頼とアジアの事業基盤がほしかったのではないか」とノアの狙いを読む

⇒ 市場の信頼は保たれた格好だが、低株価企業のリスクや上場制度の抜け穴といった課題も浮き彫りに


<感想>
 ノアは株主提案後(総会前)に株式を売却しており、初めから株式売却目的の株主提案との見方も否定できず、今後、係争に繋がる可能性もあるように思われる。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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by tsuruichi1024 | 2018-10-10 08:00 | 資本業務提携 | Comments(0)