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あれっ、瞳の動きとマーケティング?


【 来店客の映像解析と商品開発 】

 
 2019/3/8、日経新聞朝刊に「瞳の動きで売れ筋探る NECなど、来店客の映像解析 商品開発の精度高める」という内容の記事が掲載されていた。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO42162610X00C19A3TJ2000/

 
 以下はその内容。


1.瞳の動きとマーケティング

(1)NECとマクロミル
・来店客の瞳の動きや年齢・性別などの情報を品NECと調査大手のマクロミルは商品棚に設置したカメラで視線を読み取り、売れ筋商品の開発につなげる

・商品棚などに設置した小型カメラで撮影した映像をもとに、人工知能(AI)が消費者の目の動きと視線の方向を解析する

・NECのシステムでは、顧客がパッケージのどの部分を見て反応したのかが把握できる。例えば「カロリーオフ」や「体脂肪を減らす」といった表現に注目して商品を選んだ顧客が多ければ、その情報をメーカーに伝えて商品開発に役立ててもらう

・顧客が商品を手に取るまでに何秒見たのかも分かるほか、どの商品と比べていたのかも分析できる。小売店にとっては売れる陳列棚づくりのための情報になる。センサー付きのメガネなどを装着する必要がないため、自然な視線の動きを高い精度で分析できるという

・7月からコンビニ店を模した空間に商品を陳列した棚を置いた実験を始める。実際の店舗の商品棚を使ったマーケティングや商品開発の支援事業も2019年中に始めたい考え

(2)個人情報保護
・NECとマクロミルは視線分析を実際の店舗で活用する際、入り口などで告知する考え


2.顔認証とマーケティング

・LINEやディー・エヌ・エー(DeNA)は顔認証技術を活用する。ネット通販と比べて店舗では顧客データを得にくかったが、マーケティングのあり方が変わるきっかけになる可能性がある

(1)LINE
・顔認証技術を活用して来店者の属性を割り出すシステムの研究開発を始めた。店舗に設置した監視カメラの映像をAIが解析し、顧客の性別や年齢などを推定する。店舗の中心的な顧客層を把握し、売れ筋商品を取りそろえたり、割引クーポン券を効果的に配布したりする

(2)DeNA
・AIで顔認証する中国のスタートアップ、センスタイムと業務提携した。カメラで顔を撮影すると、年齢や性別だけでなく、笑った顔や悲しんでいる顔などといった表情も認識する

・このシステムを自社で展開するタクシー配車サービス「MOV」に導入する検討に着手。タクシーの後部座席に設置したタブレットのカメラで乗客の顔を認識する。年齢や性別、その人の気分にあった広告を流すなどの利用法が想定される

(3)中国 vs 日本
・中国:電子商取引(EC)大手のアリババ集団と京東集団が無人店舗を展開。入店時に来店者の顔データと決済用のIDをひも付けし、来店者がどの商品を手にしたのかを監視カメラの画像認識技術で確認する

・日本:セブン─イレブン・ジャパンが18年末に東京都内で顔認証技術を活用した無人レジ店舗の実験店を出店したばかり

⇒ 18年の監視カメラの世界出荷台数は約5700万台に達し、15年に比べて倍増。顧客の入店状況などを把握してマーケティングに役立てるなど活用範囲が広がっている


3.リアル店舗 vs 通販サイト
・通販サイト:顧客の買い物データを集められる

・リアル店舗:顧客層を正確に把握することが難しい

⇒ 多くの小売店では品ぞろえや商品開発は経験や勘に頼っていた。店舗ならではの情報は小売店とメーカー双方のニーズが見込まれる。


<感想>
 今後、目の動きや顔認証が、マーケティングに活かされることになるに違いない。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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by tsuruichi1024 | 2019-03-19 08:00 | マーケティング | Comments(0)