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あれっ、マスコミ・捜査当局・日産自動車が三位一体?


【 弘中弁護士:カルロス・ゴーン氏を巡る構図 】


 カルロス・ゴーン氏の弁護士を務める、弘中惇一郎弁護士の「無罪請負人 刑事弁護とは何か?」 (角川oneテーマ21) を読んでみた。
 以下はその一部抜粋。


第三章 メディアとの攻防

  三位一体の怖さ

 薬害エイズ事件のもう一つの特徴は、捜査権力とマスコミと被害者が一体となったことだった。この三者が一体となると非常に危険である。

 たちが悪いのは、マスコミも捜査当局も、ともに自分たちは正義だと信じ込んでいる点だ。だからマスコミは捜査官のリーク情報をもとに、平気で都合の悪い部分は捨て、都合のよい部分だけを膨らませ、読者の興味を惹くストーリーを作る。こうして捜査当局とマスコミと被害者が一体となって、標的を過剰にバッシングする報道がなされるのである。


第四章 弁護士が権力と手を結ぶとき

 本来なら民間同士で解決を図る問題に、捜査権力を利用したのが住管であり、それがこの組織の本質だった。思うに、中坊氏は弁護士という自らの分際をわきまえるべきではなかったか。

 弁護士の本来の役割は人権を守ることであり、刑事事件では被疑者・被告人の権利を守ることである。摘発したり罰したりすることは、弁護士本来の職責と相容れることではない。弁護士は権力を批判する能力はあっても、自分が権利を持ったときに分をわきまえるという自制には慣れていない。

 警察・検察はそれまで権力の行使に対して弁護士から監視、批判されていたが、住管で弁護士と手を結んだ途端、摘発がやりやすくなった。一方の弁護士たちは国家権力を初めて行使できる立場に立って高揚したのかもしれない。


<感想>
 カルロス・ゴーン氏を巡る三位一体は、捜査権力とマスコミと日産自動車の経営陣。
 マスコミも捜査当局も日産自動車の経営陣もともに自分たちは正義だと信じ込んでいる点のたちの悪さや標的を過剰にバッシングする報道も薬害エイズ事件に相似している。
 今後の弘中弁護士の戦い方に注視していきたい。 

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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by tsuruichi1024 | 2019-04-16 08:00 | カルロス・ゴーン | Comments(0)