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あれっ、本邦初のスピンオフ上場?


【 カーブスHD:コシダカHDからのスピンオフ上場 】


 2020/1/27、コシダカホールディングス(2157。「KH」)は、フィットネス事業を展開するカーブスホールディングス(7085。「CVH」)の東証への新規スピンオフ上場が承認されたと発表した。
https://pdf.irpocket.com/C2157/xFFN/epDH/tlI0.pdf

 以下は、KHのCVHのスピンオフに関する案内資料からの一部抜粋。
https://www.koshidakaholdings.co.jp/spin-off/pdf/hSXm.pdf


1.株式分配型スピンオフの主な効果
(1)経営の独立による効果
・スピンオフされた会社は迅速、柔軟な意思決定が可能になるとともに、経営者や従業員のモチベーションも向上

(2)資本の独立による効果
・スピンオフされた会社の独自の資金調達により、必要な投資が実施可能

(3)上場の独立による効果
・各事業のみに関心の投資家を引きつけることが可能


2.株式の分配方法
・基準日時点の株主に完全子会社の株式を配当として交付(株主に対する配当課税は対象外、譲渡損益課税は繰り延べ)

・分配基準日(2020/2/29)時点の株主に対して、保有するKH株式1株当たりCVH株式1株が特段の手続きなく交付される


3.スピンオフの目的・理由
目的:カラオケ・カーブス両事業の成長戦略の一層の推進によって、株主価値の向上を目指す

(1)カラオケ事業の中期経営ビジョン
・エンタメを必要不可欠なインフラとする「EIP(Entertainment Infrastructure Plan)」のもとで成長戦略を推進

(2)カーブス事業の中期経営ビジョン
・病気と介護の予防を実現する「社会課題解決企業、健康寿命延伸事業」としての成長戦略を追求


(ご参考) 
「スピンオフ」の活用に関する手引
平成30年4月 経済産業省 産業組織課
https://www.meti.go.jp/press/2017/03/20180330004/20180330004-1.pdf
P5:デュポンからの高機能化学事業の分離
P6:イーベイからのweb決済事業の分離


<感想>
 本件は、平成29年の税制改正後、本邦初のスピンオフ上場事例。
 スピンオフが、海外同様、日本にも根付くことになるのか。
 3月2日上場(予定)後の株価推移等を含めて注視して行きたい。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら http://tsuru1.blog.fc2.com/
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by tsuruichi1024 | 2020-01-30 08:00 | IPO | Comments(0)