【 NTTによるNTT都市開発のTOB 】


 2018/10/15、NTT(9432)が、NTT都市開発(8933)株式の公開買付けによる100%子会社化を発表した。
https://www.nttud.co.jp/ir/news/pdf/news_181013_001.pdf

 以下はその概要。


1.目的:NTTグループとの連携強化

< 完全子会社化によるNTTグループとの連携強化によるシナジーの実現 >

(a) 街づくり事業を通じたNTTグループの保有資産の利活用事業への参画機会の増加
・NTTグループ:首都圏のみならず、地方都市においても多くの資産を保有
⇒ NTTグループの保有する資産の利活用事業に参画する機会が増加

(b) NTTグループの強みを活かした、新たな成長分野の強化
・街づくり事業への取り組みを通じて、NTTグループの持つ不動産やICT・エネルギー効率化及び環境技術等の各社の強みを組み合わせた新たな不動産サービスの開発につなげることが可能
⇒ グローバルな事業基盤を有するNTTグループとの連携をさらに強化することにより、米・欧・豪の先進国市場での取り組みの強化や成長市場である東南アジア等へのアクセスが確保できる

(c) 当社の事業領域と近接するNTTグループ会社との連携による経営リソースの有効活用
・不動産の開発・マネジメント等の事業を運営している当社と、NTTグループのICT基盤を支える建築・エネルギー事業を運営しているNTTファシリティーズとの連携強化
⇒ 建築・エネルギー等に関するリソースを積極的に活用し、事業の拡大を図る

< NTTファシリティーズ(NTT100%子会社)との連携強化による事業シナジー >
・地方都市における事業基盤の強化
・街づくり事業を始めとする成長分野や既存事業の強化・拡大
・近接する事業効率の向上
・PPPやPFIへの取り組み強化
・CRE戦略支援や当社保有ビルのテナント等に対するソリューション提供等

(d) グループ経営戦略における意思決定の一元化
・迅速化による当社の成長の加速
・NTTグループが保有する全国の中核都市の情報通信拠点である電話局等の保有不動産の利活用
⇒ NTTグループ経営戦略における意思決定の一元化・迅速化の実現


2.TOBの概要
(1)公開買付者:NTT-SH株式会社(SPC:NTT100%出資)
(2)資本関係:NTTの当社株式所有割合67.30%
(3)TOB価格:1,680円/株(10/12終値1,306円の28.6%プレミアム)
(4)買付総額:1,808億円


3.株価終値推移
(1)NTT都市開発
 10/15〜19:1,294円、1,594円、1,679円、1,676円、1,677円

(2)NTT
 10/15〜19:4,776円、4,991円、5,094円、 5,089円、4,995円


<感想>
 本件は、NTTによる連結子会社NTT都市開発の100%子会社化目的のTOB。
 (1)グループ経営戦略における意思決定の一元化・迅速化、(2)近接事業のNTT子会社のNTTファシリティーズとの連携強化、に繋がる極めて合理的な判断であるように思われる。

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
http://tsuru1.blog.fc2.com/
----------------------------------------------------------------------

[PR]
# by tsuruichi1024 | 2018-10-20 08:00 | TOB | Comments(0)


【 財務省による世論工作 】


 2018/10/15の「虎ノ門ニュース」で青山繁晴参議院議員が興味深い話をしていた。
https://dhctv.jp/season/261/

 青山さんのブログにも同内容が掲載されていた。
http://shiaoyama.com/essay/detail.php?id=925

 以下はその概要。


< 財務省による世論工作 >


1.読売新聞一面トップ
「安倍総理、来年 10 月消費税 10 %を決断。明日表明へ」との趣旨で特大の大見出しを打った

⇒ 読売新聞を含めオールドメディアは、自分たちのビジネスだけ増税を免れよう(8%で据置)と安倍総理、麻生財務大臣、財務省に必死に働きかけている

⇒ 財務省に恩を売りたい気持ち満々


2.財務省
 最近、撤回論が水面下で安倍総理を動かすのを警戒するようになっている

⇒ 2019/10の消費税増税撤回論を封じ込めるための世論工作


3.一面トップである必要がない理由
 安倍総理は、消費増税を予定通りやると、総裁選でも表明しており、準備作業をやるための臨時閣議を開き、そこで増税への準備を指示するというのは、一連の流れ

⇒ 一面トップの必要は全くない


<感想>
 青山さんの話は、真実であろうと思われる。
 我々国民一人ひとりが、財務省による世論工作に惑わせられることなく、記事の背景も含めて真の内容を考える必要がありそうだ。

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
http://tsuru1.blog.fc2.com/
----------------------------------------------------------------------

[PR]
# by tsuruichi1024 | 2018-10-18 08:00 | 安倍政権 | Comments(0)


【 ペンス副大統領の演説:本気の対中宣戦布告 】


 2018/10/12、長谷川幸洋さんが、現代ビジネスに『米副大統領の演説は、実は対中国への「本気の宣戦布告」だった』と題する記事を掲載していた。(その2)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57929


(ペンス副大統領による対中政策の演説)
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/remarks-vice-president-pence-administrations-policy-toward-china/


[ 長谷川さんの要約 ]

・中国は政治、経済、軍事的手段、プロパガンダを通じて米国に影響力を行使している。

・米国は中国に自由なアクセスを与え、世界貿易機関(WTO)に招き入れた。経済だけでなく政治的にも、中国が自由を尊重するようになると期待したからだ。だが、期待は裏切られた。

・中国政府はあらゆる手段を使って米国の知的財産を手に入れるよう指示している。安全保障に関わる機関が「窃盗」の黒幕だ。

・習近平国家主席はホワイトハウスで「南シナ海を軍事化する意図はない」と言った。だが、実際には人工島に対艦、対空ミサイルなどを配備している。

・最近も中国海軍の艦艇が米海軍のイージス艦に異常接近した。

・中国は国民を監視し、反政府的人物は外を一歩、歩くのも難しい。

・中国最大の「闇(underground)教会」は閉鎖され、キリスト教徒や仏教徒、イスラム教徒が迫害されている。

・中国はアジア、アフリカ、欧州、南米で借金漬け外交を展開している。負債が払えなくなったスリランカには、港を引き渡すよう圧力をかけた。中国の軍港になるだろう。

・米国は台湾の民主主義を支持する。

・中国は米国の企業や映画会社、大学、シンクタンク、学者、ジャーナリスト、地方や連邦政府当局者に圧力をかけたり、見返りの報酬を与えている。

・最近も、ある大企業を「米国の通商政策を批判しなければ、事業の許可を与えない」と脅した。

・米地方紙の「デモイン・レジスター」に中国政府のPR記事を挿入し、米国の通商政策を批判した。だが、米国民は騙されない。

・米国のジョイントベンチャーには、社内に「共産党組織」を設置するよう要求した。

・ハリウッドには中国を好意的に描くよう、日常的に要求している。

・中国は英語放送を通じて米国民に影響を与え、学会や大学にも資金提供を通じて圧力をかけている。メリーランド大学で学んだ中国人学生は卒業式で「自由な言論の新鮮さ」と語っただけで、共産党機関紙が彼女を非難し、中国の家族も嫌がらせを受けた。

・ハドソン研究所も中国政府が好まない講演者を招いただけでサイバー攻撃された。

・我々のメッセージは「大統領は引き下がらない。米国民は惑わされない」だ。

・トランプ政権は米国の利益と雇用、安全保障を守るために断固として行動する。


<感想>
 先週、GEからの産業スパイ活動によりベルギーで拘束されていた中国国家安全省の幹部が、米国に移送されたのもこの方針に基づいたものであるように思われる。
 経済活動への悪影響も考慮した、中国サイドの米国への歩み寄りに期待したい。

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
http://tsuru1.blog.fc2.com/
----------------------------------------------------------------------

[PR]
# by tsuruichi1024 | 2018-10-16 08:00 | トランプ | Comments(0)


【 Remarks by Vice President Pence on the Administration’s Policy Toward China 】

 2018/10/12、長谷川幸洋さんが、現代ビジネスに『米副大統領の演説は、実は対中国への「本気の宣戦布告」だった』と題する記事を掲載していた。(その1)
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57929


[ ペンス副大統領による対中政策の発表 ]

Remarks by Vice President Pence on the Administration’s Policy Toward China
FOREIGN POLICY
Issued on: October 4, 2018
https://www.whitehouse.gov/briefings-statements/remarks-vice-president-pence-administrations-policy-toward-china/


< 日本絡みの部分 >
Chinese ships routinely patrol around the Senkaku Islands, which are administered by Japan.

And we will soon begin historic negotiations for a bilateral free-trade deal with Japan.


< willを使った強い口調 >
China wants nothing less than to push the United States of America from the Western Pacific and attempt to prevent us from coming to the aid of our allies. But they will fail.

Despite such reckless harassment, the United States Navy will continue to fly, sail, and operate wherever international law allows and our national interests demand. We will not be intimidated and we will not stand down.

And while our administration will continue to respect our One China Policy, as reflected in the three joint communiqu?s and the Taiwan Relations Act, America will always believe that Taiwan’s embrace of democracy shows a better path for all the Chinese people.

And as the President has also made clear, we will levy even more tariffs, with the possibility of substantially more than doubling that number, unless a fair and reciprocal deal is made.

But the United States wants Beijing to pursue trade policies that are free, fair, and reciprocal. And we will continue to stand and demand that they do.

But our message to China’s rulers is this: This President will not back down. (Applause.) The American people will not be swayed. And we will continue to stand strong for our security and our economy, even as we hope for improved relations with Beijing.

As we rebuild our military, we will continue to assert American interests across the Indo-Pacific.

As we respond to China’s trade practices, we will continue to demand an economic relationship with China that is free, fair, and reciprocal.
We will demand that Beijing break down its trade barriers, fulfill its obligations, fully open its economy -- just as we have opened ours.

We’ll continue to take action against Beijing until the theft of American intellectual property ends once and for all. And we will continue to stand strong until Beijing stops the predatory practice of forced technology transfer. We will protect the private property interests of American enterprise.

We’ll be giving foreign nations a just and transparent alternative to China’s debt-trap diplomacy. In fact, this week, President Trump will sign the BUILD Act into law.

And on behalf of the President, I will deliver the message that America’s commitment to the Indo-Pacific has never been stronger.

And when it comes to Beijing’s malign influence and interference in American politics and policy, we will continue to expose it, no matter the form it takes.
We will work with leaders at every level of society to defend our national interests and most cherished ideals.
The American people will play the decisive role -- and, in fact, they already are.

And we hope that soon, Beijing will reach back with deeds, not words, and with renewed respect for America. But be assured: we will not relent until our relationship with China is grounded in fairness, reciprocity, and respect for our sovereignty.


<感想>
 ペンス副大統領の対中政策の本気度をひしひしと感じる内容。先週の株安の一因が本政策発表にあったとすれば、今後の市況が心配だ。

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
http://tsuru1.blog.fc2.com/
----------------------------------------------------------------------


[PR]
# by tsuruichi1024 | 2018-10-14 08:00 | トランプ | Comments(0)


【 高橋洋一:消費増税前に政府がやるべきこと 】


 2018/10/8、高橋洋一さんが、現代ビジネスに「消費増税で国民に負担を強いる前に、政府がいますぐにやるべきこと」と題する記事を掲載していた。
https://gendai.ismedia.jp/articles/-/57879

 以下はその概要。


1.高橋さんの主張
・「国はカネがないというが、財務省は自分たちの天下り先の確保のために政府保有株(JT)を売らないで、それでいて消費増税が必要だという。これはおかしい」
⇒ その本音の部分では、財務省が天下り先を確保したいために保有しているという面がある

< 日銀を含めた統合政府ベースのバランスシート >
・1400兆円程度の資産のうち、実物資産(土地や建物などの有形固定資産)は300兆円弱しかない
⇒ 国の資産のうちその多くが「売却可能な資産」


2.IMF(国際通貨基金)のスタンス
・1990年代から2000年代にかけての「緊縮一辺倒路線」は間違いだった、と2012年に認めている
⇒ イギリスでは、つい最近まで緊縮指向で頑張っていたが、ついに、メイ首相が「リーマンショック後に導入された歳出削減などの緊縮政策を廃止する」と話した(10月3日報)

・「IMF4条協議において、IMFが日本に消費増税を提言した」
⇒ IMFのスタッフ:財務省からの出向職員の日本人もいる
⇒ 日本の事情に詳しい財務省からの出向職員の知見が大きく反映される(4条協議の中身は、財務省が政府に言いたいことをIMFにいわせているだけ)


<感想>
 本件に見る高橋洋一さんの主張は説得力があり、まずは財務省が売れる資産の売却を図るべきものと思われる。

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
http://tsuru1.blog.fc2.com/
----------------------------------------------------------------------

[PR]
# by tsuruichi1024 | 2018-10-12 08:00 | 安倍政権 | Comments(0)