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「リベラルの中国認識が日本を滅ぼす 日中関係とプロパガンダ」(石平×有本香、産経新聞出版)


 
以下は掲題書からの一部抜粋。(その2)


  
なぜ中国は尖閣に言及しなくなったか

有本
 
日本の領海に公船を侵入させることは、国内向けの有効なパフォーマンスにもなりますしね。私がいちばん問題だと思うのは、これを繰り返されていくうちに、日本人がそのことに慣れてしまってきることですよ。実際、最近では、産経新聞がベタ記事で報じる程度。国民の多くが「ああ、またか」という感じになっています。

 
中国側もおそらく長期戦のつもりで、日本領海への侵入を繰り返しているのでしょう。

有本
 
中国共産党、戦前の国民党もそうでしたが、彼らは長い時間をかけて相手の心を溶かしていくのが本当に上手いですから。

 
そうして日本国民をだんだんとあきらめの境地に陥らせる。

有本
 
石さんの言う通り、いきなり中国が尖閣諸島へ軍艦を派遣してくる可能性は薄い。偽装漁民を上陸させて実効支配を狙うなど、もっと巧妙な形を取ってくるはずです。その時、日本はけっして曖昧な対応を取るべきではありません。断固たる国家の意志を示すべきです。長期戦になればなるほど、中国の思うつぼになってしまいますからね。

 習近平政権は14年から尖閣問題に言及しなくなってきました。習近平は安倍首相との2回の会談で、歴史問題には言及しても、尖閣には触れなかった。最近もあまり触れていません。
 
これは、中国は尖閣問題について、もはや日本と話し合う必要がないから。つまり、日本は尖閣の施政権を実質的に中国に奪われているということ。

<感想>

 
2017/6/29 午前中の「尖閣周辺に中国公船4隻 EEZには調査船」関連のニュースが、4大新聞のネットページ1面に掲載されていたのは、添付の産経新聞のみ。
http://www.sankei.com/smp/politics/news/170629/plt1706290012-s1.html


 上記対談にあるように、マスコミ含めて「ああ、またか」とあきらめの境地に陥っているのが実態で、中国の思うつぼにならないよう、大いに警戒する必要がありそうだ。

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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
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by tsuruichi1024 | 2017-06-30 08:00 | 有本香 | Comments(0)


「リベラルの中国認識が日本を滅ぼす 日中関係とプロパガンダ」(石平×有本香、産経新聞出版、2015/11/8第1刷発行)


  「日本の影響力」乗っ取り戦略

石 アジア諸国は戦後、日本が築き上げてきた経済秩序の中で繁栄の輪を広げてきました。中国が今、AIIBでやろうとしていることは、日本の経済的影響力の乗っ取り。乗っ取り戦略なのです。このAIIBと、いわゆる「一帯一路」構想の経済圏構想が、中国の思い描く通りに完全に実現すれば、日本が経済的に生きる道はありません。
では、日本はどうすればよいのか。先にも述べたように、当然ながら二つの道しかない。
最初からAIIBに入って、中国の秩序の中でかろうじておこぼれをもらって生きていくというのが一つ。でも、日本の経済規模からすれば、そんなおこぼれをもらっていく規模ではない。韓国ではないのですからね。
そうなると、日本は中国に対抗するしか道はない。実際に、安倍政権は対抗することを決意しました。安倍首相は15年5月、アジア開発銀行(ADB)と連携し、今後5年間で従来の約3割増となる1100億ドル(約13兆2000億円)の「質の高いインフラ投資」を行うと表明しました。

有本 独自にね。

石 そう。「中華帝国」の傘下にはいらないだけではなく、対抗する道を選んだ。

有本 この1100億ドルは、完全にAIIBに対抗するためのもの。AIIBの資本金が1000億ドル(約12兆円)ですから、それを上回る額です。

石 これまで日中関係は、政治が悪化した時でも経済面はそれほど悪くならなかった。

有本 「政冷経熱」と言われてきました。

石 しかし、今後は経済面でも、協力より対立が主流になる。実際、日本企業も中国からどんどん出ていき始めています。

有本 日中経済戦争、これは歴史上、初めてのことではないでしょうか。

石 そうでしょう。

有本 俗に「ハードパワー」というのは、軍事かカネです。しかし、日本は独自に軍事力を行使できない国です。いわば片翼をもがれたような国なのだから、経済で勝って生き延びようとしなければ、まさに石さんが言うように、国ごと軍門に降るしかない事態にも容易になり得る。
これからは、日本がその緊張感に耐えながら、20年、30年先まで、中国にどう対抗していくかがかかった正念場となるでしょう。従来のような中国への配慮一辺倒では乗り切れない。

石 まさに正念場ですね。


<感想> 

 安倍政権の仕掛けによる日中経済戦争に勝利しなければ、21世紀の未来はないに違いない。

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by tsuruichi1024 | 2017-06-29 08:00 | 有本香 | Comments(0)