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【 ヒューリック:ハイブリッド社債の発行 】



 2018/1/19、ヒューリック(3003)が、ハイブリッド社債の条件決定を開示した。
http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20180120_064623283_cl0vwgvfwudz03rd1ekvbxfw_0.pdf



1.公募ハイブリッド社債(公募劣後特約付社債)の発行条件決定に関するお知らせ


 発行金額:500億円
 当初利率:年0.99%


 償還期限:2053/1/26
 期限前償還:2023/1/26以降の各利払日に当社の裁量で期限前償還可能


 資本性:日本格付研究所(JCR)・資本性「中・50%」

 取得格付:A-(JCR)(長期債格付A+から2ノッチ下)


 引受証券会社:みずほ証券(事務主幹事)、野村證券(共同主幹事)、 大和証券(共同主幹事)、SMBC 日興証券(シ団)


(注1) 負債であり株式の希薄化は発生しない
(注2) 2018/1/27~/1/26までは固定利率、2023/1/27以降は変動利率(23/1/27に金利のステップアップが発生)
(注3) 当社は、本社債を期限前償還する場合は、JCRから本社債と同等以上の資本性が認定される商品により、本社債を借り換えることを想定
 ただし、以下をいずれも満たす場合には、同等以上の資本性が認定された商品による借り換えを見送る可能性あり
1)連結BS上のデット・エクイティ・レシオ(D/Eレシオ)が3.00倍以下
(17/9末のD/E*レシオ:2.52倍)
2)連結BS上の自己資本の金額が、2017/9末対比で250億円以上増加(自己資本*17/9末vs16/9末:+351億円)
 (*:E=自己資本=純資産と仮置)



2.17/12/1:公募ハイブリッド社債(公募劣後特約付社債)の発行に関するお知らせ
http://v4.eir-parts.net/DocumentTemp/20180121_053137707_hgtwju451unzkein4pwq2u45_0.pdf


(1)目的・背景
 更なる成長戦略を推進する上で、株式希薄化による資本効率低下を回避しつつ、財務基盤の増強に資する資金調達手段として、本ハイブリッドファイナンスを検討・発行を決定


(2)特徴
 本社債は、資本と負債の中間的な性質を持ち、負債であり株式の希薄化は発生しない一方で、利息の任意繰延、超長期の返済期限、清算手続き及び倒産手続きにおける劣後性等、資本に類似した性質・特徴有り(格付機関(JCR)より資金調達額の 50%に対して資本性の認定予定)


(3)スケジュール・金額
 需要状況を見ながら、2018/1に発行金額等の条件を決定予定
 調達資金は、現時点では総額1,000~1,500億円程度の規模を目途としており、最終的な調達金額は需要状況や金利動向等の諸般の事情を総合的に勘案した上で決定予定



<感想>
 本件は、不動産業を営むヒューリックが、ハイブリッド社債の発行により、株式の希薄化なしの資本性(50%)認定により、財務基盤の増強を企図したもの。5年後以降に金利がステップアップする前の期限前償還を前提としている。


 発行金額(500億円)は、当初予定金額の1/3~1/2に留まり、大手証券4社でも需要の積み上げに苦労した模様。


 引き続き、金余り状況が続いていると思われる中、(1)投資家の運用スタンスが変化したのか、(2)(単に)発行会社のリスクテイクの問題なのか、需要が積み上がらなかった背景に興味がある。


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元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら http://tsuru1.blog.fc2.com/
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by tsuruichi1024 | 2018-01-22 08:00 | ハイブリッド社債 | Comments(0)