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【 来店客の映像解析と商品開発 】

 
 2019/3/8、日経新聞朝刊に「瞳の動きで売れ筋探る NECなど、来店客の映像解析 商品開発の精度高める」という内容の記事が掲載されていた。
https://www.nikkei.com/article/DGKKZO42162610X00C19A3TJ2000/

 
 以下はその内容。


1.瞳の動きとマーケティング

(1)NECとマクロミル
・来店客の瞳の動きや年齢・性別などの情報を品NECと調査大手のマクロミルは商品棚に設置したカメラで視線を読み取り、売れ筋商品の開発につなげる

・商品棚などに設置した小型カメラで撮影した映像をもとに、人工知能(AI)が消費者の目の動きと視線の方向を解析する

・NECのシステムでは、顧客がパッケージのどの部分を見て反応したのかが把握できる。例えば「カロリーオフ」や「体脂肪を減らす」といった表現に注目して商品を選んだ顧客が多ければ、その情報をメーカーに伝えて商品開発に役立ててもらう

・顧客が商品を手に取るまでに何秒見たのかも分かるほか、どの商品と比べていたのかも分析できる。小売店にとっては売れる陳列棚づくりのための情報になる。センサー付きのメガネなどを装着する必要がないため、自然な視線の動きを高い精度で分析できるという

・7月からコンビニ店を模した空間に商品を陳列した棚を置いた実験を始める。実際の店舗の商品棚を使ったマーケティングや商品開発の支援事業も2019年中に始めたい考え

(2)個人情報保護
・NECとマクロミルは視線分析を実際の店舗で活用する際、入り口などで告知する考え


2.顔認証とマーケティング

・LINEやディー・エヌ・エー(DeNA)は顔認証技術を活用する。ネット通販と比べて店舗では顧客データを得にくかったが、マーケティングのあり方が変わるきっかけになる可能性がある

(1)LINE
・顔認証技術を活用して来店者の属性を割り出すシステムの研究開発を始めた。店舗に設置した監視カメラの映像をAIが解析し、顧客の性別や年齢などを推定する。店舗の中心的な顧客層を把握し、売れ筋商品を取りそろえたり、割引クーポン券を効果的に配布したりする

(2)DeNA
・AIで顔認証する中国のスタートアップ、センスタイムと業務提携した。カメラで顔を撮影すると、年齢や性別だけでなく、笑った顔や悲しんでいる顔などといった表情も認識する

・このシステムを自社で展開するタクシー配車サービス「MOV」に導入する検討に着手。タクシーの後部座席に設置したタブレットのカメラで乗客の顔を認識する。年齢や性別、その人の気分にあった広告を流すなどの利用法が想定される

(3)中国 vs 日本
・中国:電子商取引(EC)大手のアリババ集団と京東集団が無人店舗を展開。入店時に来店者の顔データと決済用のIDをひも付けし、来店者がどの商品を手にしたのかを監視カメラの画像認識技術で確認する

・日本:セブン─イレブン・ジャパンが18年末に東京都内で顔認証技術を活用した無人レジ店舗の実験店を出店したばかり

⇒ 18年の監視カメラの世界出荷台数は約5700万台に達し、15年に比べて倍増。顧客の入店状況などを把握してマーケティングに役立てるなど活用範囲が広がっている


3.リアル店舗 vs 通販サイト
・通販サイト:顧客の買い物データを集められる

・リアル店舗:顧客層を正確に把握することが難しい

⇒ 多くの小売店では品ぞろえや商品開発は経験や勘に頼っていた。店舗ならではの情報は小売店とメーカー双方のニーズが見込まれる。


<感想>
 今後、目の動きや顔認証が、マーケティングに活かされることになるに違いない。

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by tsuruichi1024 | 2019-03-19 08:00 | マーケティング | Comments(0)


【 魚谷雅彦:こころを動かすマーケティング(2) 】

 以下は、「こころを動かすマーケティング コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる」(魚谷雅彦著、ダイヤモンド社)からの一部抜粋。(その2)


終章 マーケティングとは経営そのものである

 マーケティングに絶対の原理はない


 ブランドというのは、単なる識別のためのネーミング、すなわち「アイデンティティ」だけではありません。それは社会に対しそのブランドの使命や価値を示す「コミットメント」であり、企業の風土や文化、携わるすべての人の行動や取り組みを総称しているものです。ブランドは企業経営にとっての主要な資産であり、企業価値の大きな要素です。今、このブランド力が企業の盛衰に直結するといわれるのは、このことを強化しなければダメということでしょう。

 では、マーケティングとは何か。世の中は人を中心にできています。人の行動や心理、そういうものに興味を持ち、そこに何かの新しい価値をつくっていこうという思いであり、こだわり、志だと思うのです。そこから、人の喜びや楽しさ、便利さ、感動など、人の心を揺さぶり、動かすようなものを考えていきたい、と思う気持ちです。

 その意味では、優秀なマーケターとは、自然に育っていくものです。人について考え、人について思い、人を喜ばせたい。人の心を動かしたい、そういう思いを持つことこそが大切であり、頭でっかちにマーケティングをとらえすぎると、マーケティングの神髄の部分には行き着くことができないと思うのです。

 人はよほどのことがなければ、それまでやっていたことをやめて、次に違うことをしようとは思ってくれません。だからこそ、人を知ること、人の洞察から、すべては始まるのです。どうすれば、ワクワクしてもらえるのか。どうすれば、感動してもらえるのか。しかも、それが自発的に行われるようにする。無理強いではなく、自らの意志で動いてもらえるようにする。

 短期的に、ではなく、長期的に、です。それは、ちょっと考えれば、自動的に答えが簡単に出てくるようなものではありません。粘り、粘り、粘り続けて出てくるものです。でも、だからこそ、面白いと僕は思います。 

 小さくまとまってはいけない。いつも大胆なことを考えるべきなのです。こぢんまりとまとまらない。“お利口さん”のアイデアでは面白くない。常識を疑ってみよう、人を驚かせよう、感動させてやろうと、思いきったことを考える。そういう姿勢を常に持つことです。


おわりに

 モノが売れない時代といわれます。しかし、モノのつくり手、売り手は、もう一度、問い直してみる必要があると思います。自分たちは、本当に買い手のことを考えていたかどうか、ということを。買い手の心を動かすようなモノやサービスを、買い手が思わず買いたくなるようなマーケティングプランをつくってきたか、ということを。

 それを謙虚に受け止め、もう一度、買い手のことを真剣に考えるようになったとき、僕はモノは動き始めると思っています。残念ながら、日本にはまだその姿勢がほんの少し足りないような気がするのです。


 ドコモのアドバイザーの仕事をするためにつくった「ブランドヴィジョン」という会社。今はこの会社をマーケティングやクリエイティブ、人材開発など、各分野のプロの実務経験者がいつでも気軽に集まり、ワイワイ、ガヤガヤと情報交換でき、何か新しいものをコラボレーションにより生み出していく拠点にしたいと思っています。内外企業のマーケティング実務を中心にした経営改革の支援。これからの世代のマーケティング人材の育成。そして新たな生活者価値創造につながる事業開発。これら三つを柱とするブランドヴィジョンの今後が楽しみです。


<感想>
 人の行動や心理、そういうものに興味を持ち、そこに何かの新しい価値をつくっていこうという思いであり、こだわり、志であり、そこから、人の喜びや楽しさ、便利さ、感動など、人の心を揺さぶり、動かすようなものを考えていきたい、と思う気持ち、だというマーケティングを今日も大切にしていきたい。

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by tsuruichi1024 | 2018-07-11 08:00 | マーケティング | Comments(0)


【 魚谷雅彦:こころを動かすマーケティング(1) 】

 以下は、「こころを動かすマーケティング コカ・コーラのブランド価値はこうしてつくられる」(魚谷雅彦著、ダイヤモンド社)からの一部抜粋。(その1)


第9章 常識にチャレンジできるか

 無難にやり過ごす発想から、新しい価値は生まれない


 マーケティングというものは、消費者にこれまでなかったものを提供しようとする仕事なのです。リスクを恐れてはいけません。リスクがあるのは承知してでも、常識にチャレンジしていこうという心構えが求められるのです。


 新商品の提案は、A4の紙1枚、説明は3分で

 新商品開発に関しては、社長に就任したとき、イノベーションチームという20名ほどの自分の直轄の組織を新たに立ち上げました。マーケティング、営業、研究開発など、いろいろなバックグラウンドの人たちを入れて、自由に新製品開発をしてもらう組織をつくったのです。

 プレゼンのフォーマットはA4一ページに絞るというルールをつくりました。

 書いてほしいことは、何が新しい価値か。それだけ。ニューバリューが何かだけを考え、突き詰めなさい。それだけを説明しなさい。説明時間は3分。そのかわり、その新しい価値を説明するのに、歌を歌おうが踊りを踊ろうが構わない。一番効果的な方法でやってほしい。


終章 マーケティングとは経営そのものである

 変化に対応するとは、ニーズに応えることだけではない


 市場の変化に対応することが重要だ、という話がよくされます。でも、それが意味しているのは、お客さまが変わったから、自分たちも変化する、というのではなく、何かそのヒントになるような現象を見て、自分たちからその変化を先取りすることです。

 そうでなければ、お客さまは驚かない。 新しいものをつくり出していくことこそ、最も大きな喜びが見出せるということです。

 マーケティングは、ここを目指していかなければいけない。先回りして驚かせ、感動させるところにこそ、マーケティングの面白さは潜んでいると思います。そうすることで、大きな醍醐味が得られる。大きな喜び、やりがいが得られる仕事なのです。


<感想>
 マーケティングとは、
1.消費者にこれまでになかったものを提供しようとする仕事で、
2.常識にチャレンジしようという心構えが求められて、
3.市場の変化に対応することだけでなく、 
4.自分たちからその変化を先取りすることで、
 お客さまを先回りして驚かせ、感動させることである、という魚谷氏が現在CEOを務める資生堂は絶好調のようだ。

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by tsuruichi1024 | 2018-07-09 08:00 | マーケティング | Comments(0)


【 魚谷雅彦:ドコモ1000日の挑戦(その2) 】



 以下は、現在資生堂CEOの魚谷正彦氏がドコモの特別顧問時代を振り返った「会社は変われる!ドコモ1000日の挑戦」(魚谷雅彦著、ディスカバー)からの一部抜粋。(その2)


PHASE5 継続の仕組みをつくる
 つねにメッセージを送りつづける

MARKTING EYE 59
 何を目指すのかがはっきりし、それが納得するいくものであれば、
 大きなパワーがそこに生まれていくのです。

MARKTING EYE 60
 ものごとを継続していくには、その経過を可視化する、
 シンプルな仕組みをつくることが重要である

MARKTING EYE 61
 人も、会社も、方向性さえはっきりしていれば、見事に変われるのです。

MARKTING EYE 62
 トップが本気になれば、みんなも動く


エピローグ
 ドコモはなぜ変われたのか?

 社員の心を動かすような、
 経営からのメッセージを

 ひとつのいい方向を出せた要因の第一は、なんといっても、経営陣が自ら真剣に、危機感をもって取り組み、行動を起こしたということです。トップ自らが変革の旗を振り、変革を主導したことです。

 そしてもうひとつは、社員のなかにすでに強い危機意識が潜在的に存在していたということです。とくに、現場に近い中堅・若手を中心に、かなり強い危機感をもっていました。ただ、どうしたらいいのか、具体的な方法がわからないでいた。そこに、うまい具合に、まったく外部の僕のような人間が、現場主義のアドバイザーとして来ることになった、というわけでした。僕がかれらを動かしたのではなく、かれらが僕の登場を絶好のチャンスととらえ、活用してくれたのだと思います。


 僕はいまこそ、多くの企業の経営者、リーダーにお願いしなければならないと思っています。
それは、社員にもっともっと夢を語るべきだということです。

 社員との交流会の場、意見を聞く場をつくることです。

 そのためには、まずトップがビジョンを、情熱をもって語ることです。

 社員はみな、それを待っています。


<感想>
 企業の経営者、リーダーが夢、ビジョンを、情熱をもって語り、本気で方向性を示し続けることができれば、社員一人ひとりが変わっていき、結果として良い会社に生まれ変わるに違いない。

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by tsuruichi1024 | 2018-07-04 08:00 | マーケティング | Comments(0)


【 魚谷雅彦:ドコモ1000日の挑戦(その1) 】



 以下は、現在資生堂CEOの魚谷正彦氏がドコモの特別顧問時代を振り返った「会社は変われる!ドコモ1000日の挑戦」(魚谷雅彦著、ディスカバー)からの一部抜粋。(その1)


プロローグ
 わたしたちは変わらなければならない!


MARKTING EYE 1
 問題を認識し、変革しようという意志(ミッション)をもつこと。

PHASE1 現状を知る
 お客さま起点の会社になろう!

STEP1)何が問題かを知る
STEP2)組織の課題を知る
STEP3)変革しようという意志を共有する

MARKTING EYE 2
 消費財のマーケティングの世界では、まずお客さまから発想をはじめます。
 お客さまは何をいま満足に、あるいは不満足に思っているのか、それを探る。
 もしくは、お客さまも気づいていないようなニーズを見つけ、提案する。

MARKTING EYE 3
 お客さまのためにこうしたい、が最初にあって、
 次に、技術部門ではそれをどう実現するのかを考える。


PHASE4 一人ひとりの意識を変える
 社員の心を動かすインターナル・マーケティング


STEP1)社員の意識を変える

MARKTING EYE 44
 変革は社員一人ひとりが行うのです。
 社員のマインドさえ変われば、間違いなく何かが変わっていく。
 カルチャーを変えていくことが、会社を変えていくとなのです。

MARKTING EYE 46
 当たり前のことを、日常的に当たり前にすることから、すべては始まるのです。

MARKTING EYE 47
 変革の本質的な担い手は、個々の社員一人ひとりです。
 ブランド価値とは、そこに携わるすべての人がかたちづくっていくものです。


STEP2)リーダーを育成する


STEP3)役員の意識変える

MARKTING EYE 48
 経営陣が自ら変革のリーダーにならなければ会社の変革などできない

MARKTING EYE 50
 会議では、何を誰の責任のもとにいつまでに実行する、
 というアクションプランを必ず明らかにしなければなりません。


STEP4)コミュニケーションを重ねる

MARKTING EYE 51
 トップは現場で起きていることを、
 細かなところまで把握しておかなければならないのです。

MARKTING EYE 52
 できるだけ変革の現場に近いところに行く。


STEP5)自主的な改革を支援する

MARKTING EYE 54
 お客さまの会社に対するロイヤリティは、
 社員の会社に対するロイヤリティの反映でもあるのです。

MARKTING EYE 56
 マーケティングの究極の目的は、
 お客さまとの絆、信頼感を深め、ロイヤリティをつくり、高めることです。

MARKTING EYE 58
 「ドコモの変革は、何か特別なことをするのではない。
 あなた方一人ひとりの日ごろの仕事のなかにある」


<感想>
 経営陣が自ら変革のリーダーになって、社員一人のマインドを変えて、会社のカルチャーを変えることができれば、きっと良い会社に生まれ変われるに違いない。

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by tsuruichi1024 | 2018-07-02 08:00 | マーケティング | Comments(0)


【 森岡毅:マーケティングとは「組織革命」である 】


 2018/6/1、DIAMOND online に、森岡毅さんの記事が掲載されていた。
https://diamond.jp/articles/amp/171337?page=3&skin=amp

 以下は、日大アメフト事件、組織論に関する部分の概要の抜粋。


1.日大アメフト事件

< マーケティング的な見地 >

(1)会見の目的

本来:日大のブランドを守ること

実際:偉い人を守ること

< 広報部員の意識 >

・大学に勤めているのではなく、権力者に仕えているということ

⇒ 実は組織の問題


(2)最重要なのはスピード

・事件が発覚したらすぐに責任者が出て行って、起こってしまった事実に対して頭を下げ、謝罪し尽くすこと

⇒ それだけで世間の反応はかなり違ってくる(真相は後の調査で明らかにすればいい)


2.組織をどう作るか

(1)目的の明確化

・組織が達成したい目的を明確にすること。そしてその目的に対して、達成確率が高い組織を作る

・一人ひとりの構成員の力を最も引き出せるのはどういう構造かということを考える


(2)組織の構築方法

・一人でできることには限界がある。それより、チームのメンバーを最適な配置にして、最適な仕事をやらせる方が大きな実績が積めるはず

・組織をどう構築するか、組織をどう運用するか、どう人を雇うか、どう人をトレーニングするか。そのスキルを磨くべき


(3)人間の本質「自己保存」を逆手にとる

・例えば、意見を言って貢献した人は評価して、意見を言わない人は評価を下げるという厳格なルールを作って運用すればいい

・自己保存の本能を逆手にとって、会議では「発言しないほうが安全」から「発言したほうが安全」とする他、会社のすべてのルールを変えて行く


<感想>
 森岡さんは、中長期でマーケティングが持続できる組織に作り変えることに意味があると言う。
 日大アメフト事件のようにならないよう、目的を明確化した上で、一人ひとりの力を最大限引き出せる組織を構築して行きたい。

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by tsuruichi1024 | 2018-06-05 08:00 | マーケティング | Comments(0)


【 トヨタ:「自動車をつくる会社」から「モビリティ・カンパニー」へ 】


 2018/5/9、トヨタ自動車(7203)の豊田社長スピーチ(2018年3月期 決算説明会 II部)が行われた。
https://newsroom.toyota.co.jp/jp/corporate/22185932.html?padid=ag478_from_kv

 以下は、ポイントの一部ピックアップ。


1.「100年に一度」の「大変革の時代」に突入

・自動車産業は今、「100年に一度」と言われる「大変革の時代」に突入

・ライバルも競争のルールも変わり、まさに「未知の世界」での「生死を賭けた闘い」が始まっている

・新たなライバルとなるテクノロジーカンパニーは、我々の数倍のスピードで、豊富な資金を背景に、新技術への積極的な投資を続けている

< 日経新聞より >
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO30285370Z00C18A5EA2000/

・米グーグルは米国で地球200周分の公道テストを終え、年内に世界初の無人輸送サービスを始める計画。中国の百度(バイドゥ)も、独ダイムラーなど世界企業約50社と組んで、自動運転開発「アポロ計画」を進める

・自動運転などの新領域が主戦場となり、研究開発にどれだけの金額を投入できるかが今後の競争力を左右する

研究開発費の比較:
米アップルは約127億ドルと自動車業界で研究開発費が最大の独フォルクスワーゲン(VW)に迫り、グーグルは約177億ドルとトヨタの2倍近い規模

営業キャッシュフローの比較:
トヨタは365億ドルとVW(約29億ドル)などを突き放し、自動車業界では抜きんでている。しかし、グーグル(約391億ドル)にはとどかず、アップル(約674億ドル)ははるか先を行く。


2.「自動車をつくる会社」から「モビリティ・カンパニー」へモデルチェンジ

・「モビリティ・カンパニー」とは、世界中の人々の「移動」に関わるあらゆるサービスを提供する会社

・これは、「従来の延長線上にある成り行きの未来」と決別し、「自分たちの手で切りひらく未来」を選択したことを意味する


< ご参考:ドメインの定義 >
http://tsuru1.blog.fc2.com/blog-entry-480.html


<感想>
 これまでは、自動車業界の中での争いであったが、今後は自動運転などの新領域が主戦場となりそう。「自動車をつくる会社」から「モビリティ・カンパニー」へモデルチェンジしたトヨタの今後益々の活躍を期待したい。

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by tsuruichi1024 | 2018-05-22 08:00 | マーケティング | Comments(0)


【 マーケティングのKPI「売れる仕組」の新機軸 】


 今日は、『マーケティングのKPI「売れる仕組」の新機軸』(上島千鶴著)からポイントをピックアップしてみたい。


1.3つのKey(指標)

< 3つのKeyを明文化:数値で設定 >
大 KGI:Key Goal Indicators「重要目標達成指標」
⇒ 今期の目標は? :受注目標/案件目標

中 KFS:Key Factor for Success「重要成功要因」
⇒ 達成するための活動計画は? :売上貢献度/案件創出割合

小 KPI:Key Performance Indicators「重要業績評価指標」
⇒ 具体的な実行計画は? :実行目標(個別目標)

< KPI設定における四つのポイント >
KPIは、

1)各事業目標を達成するための重要な業績評価指標を意味する。各組織に適合していないと意味をなさない。

2)確認組織の業務プロセス上に存在する。一定期間内の目標設定と予算化がなされていないと統制が取れない。

3)体系化し、具体的なアクションや施策内容まで細分化する。

4)マーケティング活動を評価可能なレベルまで因数分解する。担当者が取り組みやすく、責任者が管理・評価しやすい運用体制を作る。


2.マーケティング活動を評価する視点

1)売上視点(Financial):売上にどの程度貢献したのかを直接的・間接的に評価する

2)個客(顧客)視点(Leads/Customer):ターゲットとする企業や人単位にどの程度接触できたのかを評価する

3)プロセス視点(Marketing Process):マーケティングを一連プロセスとして企業×顧客視点で評価する

4)活動視点(Innovation and Growth):マーケティング施策(活動)を目的に応じて評価する


3.Webマーケティング

Webサイトを運用する組織や担当者を全社横断的なチーム(ワーキンググループ)に組み入れ、個々の知識や情報を共有する動きが顕著

⇒ デジタルの変化に対応できないマーケターは淘汰される


<感想>
 売れる仕組みを考える上でのマーケティングの重要性を説く1冊。商品の差別化が難しい今日、マーケティング活動の取り組みの違いが、売上の違いに現れるように思われる。

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by tsuruichi1024 | 2018-04-10 08:00 | マーケティング | Comments(0)


【 M.ポーター著「競争の戦略」:5つの競争要因・3つの基本戦略 】


 今日は、1985年に大学の竹内ゼミで読んだ「競争の戦略」から、5つの競争要因と3つの基本戦略をピックアップしてみたい。


「競争の戦略」(M.ポーター著,1982/10/15初版発行)


< 業界の構造分析法 >
・競争戦略をつくる際の決め手は、会社をその環境との関係で見ることである


< 5つの競争要因 >
・競争戦略とは、業界内で防衛可能な地位をつくり、5つの競争要因にうまく対処し、企業の投資収益を大きくするための、攻撃的または防衛的アクションである

1.新規参入の脅威

2.既存競争業者間の敵対関係の強さ

3.代替製品からの圧力

4.買い手の交渉力

5.売り手の交渉力



< 3つの基本戦略 >
・5つの競争要因に対処する場合、他社に打ち勝つための3つの基本戦略がある

1.コストのリーダーシップ
・コスト面で最優位に立つという基本目的にそった一連の実務政策を実行することで、コストのリーダーシップをとろうという戦略

2.差別化
・自社の製品やサービスを差別化して、業界の中でも特異だと見られる何かを創造しようとする戦略

3.集中
・特定の買い手グループとか、製品の種類とか、特定の地域市場とかへ、企業の資源を集中する戦略


(ご参考)
https://strategy.dyzo.consulting/book-guide/615.html


<感想>
 今から33年前に読んだ「競争の戦略」。
 今、読んでも、5つの競争要因と3つの基本戦略が色あせていないことを感じる。

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by tsuruichi1024 | 2018-02-26 08:00 | マーケティング | Comments(0)


「マッキンゼーが予測する未来 近未来のビジネスは、4つの力に支配されている」(リチャード・ドッブス他著、ダイヤモンド社)


  以下は掲題書からの一部抜粋。
 

 
第2部 直観力をリセットするための戦略思考

  第10章 国家の政策こそ問題だ
       ーー社会と政府にとっての戦略的課題



 若者の失業率は高く上がり続けており、どの年代の人々にもリスクを抱えさせている


 私たちは、強固な生産性の伸びを促すことに必要な、10項目の支援要素を絞り込んだ。
 1.サービス産業分野での競争を妨げる障壁の除去
 2.公的部門と規制部門に効率と業績の管理を導入し、重点実施
 3.とくに新興国を中心に、物理的およびデジタル・インフラストラクチャーへの投資
 4.革新的な製品やサービスのR&D投資と、そうした研究開発需要の喚起措置
 5.生産性改善にインセンティブを与え、イノベーションを支援する法制の導入
 6.改善機機会と変化を促進する触媒を見つけるためにデータを活用する
 7.データの公開とデジタル・プラットフォームを通じて、生産性向上の全景観の中から新しい手法やツールを見つけ出し、その力をテコに普及を図る
 8。女性、若者、高齢者の労働市場への参加を促進する
 9.さまざまなスキルや労働力プールの強化を支援するため、移民制度の調整を行う
 10.職業により求められるスキルと教育のマッチングを改善し、労働市場をこれまでよりも柔軟にする

  ***

 過去のトレンドが破壊される時代が、政府と政策決定者に課している不確実性とプレッシャーの重大さと意義深さは、企業や経営者に課されるものと何ら変わらない。公共部門のリーダーもまた、こうした挑戦課題に正面から立ち向かうために、経営資源を確保し、合意を形成する能力によって評価されるようになるだろう。

 究極的には、政府の適切な規模や形を具体的な療法として処方することは難しい。個々の国ごとに、自分できめなければならないことなのだ。しかし、政府の置かれた状況が、拡大基調か縮小基調か、先進国か開発途上国か、財政状況が黒字化赤字か、といった違いにかかわらず、いずれの国家も敏捷性を持って素早く対応するように努力しなければならない。そうすることによって、どの国も脅威となりうるトレンドの数々から自国を絶縁し、守ることができるからである。

 さらに重要な点として、そうすることが、公共部門が提示された膨大な機会を活用できることにつながるのである。インセンティブ、規制、それにデータの知的な活用こそが、成功の要件なのだ。


  エピローグ 戦略的思索の果てに

 過去のトレンドが破壊される時代であっても、楽観主義のほうが結局は時代を制する、と私たちは確信している。作用しているさまざまな力のおかげで、私たちの住む世界は、10年後あるいはそれ以降には、今よりももっと良い世界になっているだろう。私たちが今まさに目にしている数々の変化の持つ規模と永続性を理解する人は、それに従ってぜひご自分の直観力をリセットし、新しい世界を形作る機会を見つけ、繁栄につなげていただきたい。


<感想>
 
 過去のトレンドが破壊される時代に、政府は女性、若者、高齢者の労働市場への参加促進の政策を、国民は自分の直観力をリセットして新たな世界を、作っていかねばなるまい。

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by tsuruichi1024 | 2017-05-29 08:00 | マーケティング | Comments(0)