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【 東急不動産HD:公募増資・自己株式処分 】


 2018/10/3、東急不動産ホールディングス(3289)が、公募増資・自己株式処分を開示した。
https://www.tokyu-fudosan-hd.co.jp/news/pdf/1684.pdf

 以下は、その概要。


1.目的
「(仮称)南平台プロジェクト」等公表済みの投資計画に係る設備資金(6年間で約3500億円)に充当

⇒ 中期経営計画を着実に遂行すると共に、広域渋谷圏への継続的投資や今後見込まれる新たな事業機会獲得へ向け財務基盤を更に強化する

⇒ 本資金調達による財務基盤の強化を通じ、広域渋谷圏を始めとした都心主要エリアへの積極的投資により一層の賃貸事業基盤の強化を図り、「価値を創造し続ける企業グループ」の実現に向け、株主価値の更なる向上を目指していく


2.公募の内訳
(1)新株発行:71,158千株

(2)自己株式処分:13,500千株

(3)国内及び海外の内訳
 国内一般募集:52,283千株(公募新株式発行:38,783千株+公募自己株式処分:13,500千株)
 海外募集:32,375千株(買取引受け:28,153千株+追加的発行対象株式 4,222千株)

(4)オーバーアロットメント(OA):7,842千株
(ジョイント・グローバル・コーディネーター:野村證券、大和証券及びみずほ証券)
⇒ シンジケートカバー等がない場合、野村證券宛てに第三者割当増資を実施


3.第三者割当
 東京急行電鉄を割当先とする自己株式の処分:17,500千株


4.希薄化率
 発行済株式数:640,830,974株(a)
 公募新株発行:71,158千株(b)
    b÷a = 11.1%
 含む自己株式処分等:110百万株(c)
    c÷a = 17.2%


5.株価終値推移
10/3 778円、10/4 690円(▲11.3%)、10/5 675円(▲2.2%)
⇒ 調達総額:約690億円(上記c×675円×93%(引受手数料4%、ディスカウント率3%))


<感想>
 希薄化が嫌気されて、株価は軟調に推移しているが、大型プロジェクトが続々と控える中、業種柄、有利子負債比率も抑える必要があるため、止むを得ない調達であるように思われる。

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by tsuruichi1024 | 2018-10-06 08:00 | 公募増資 | Comments(0)


【 RIZAPグループ:公募増資・松本晃氏COO就任 】


 2018/5/28、RIZAPグループ(2928)が公募増資と松本晃氏のCOO就任を発表した。
http://ssl.eir-parts.net/doc/2928/tdnet/1593494/00.pd


< 公募増資概要 >

1.新株発行:2,027万株

2.OA:303万株
・GSOは第三者割当による新株発行

⇒ GSO行使時の新株発行*2,330万株×1,985円(5/29終値。前日比+267円,+15.5%)×93%(引受手数料+ディスカウント率)=430億円
*希薄化率:9.1%(発行済株式数254,872千株対比)

3.目的
・2015/2に策定・発表した中計「COMMIT 2020」で掲げた、2021/3月期の連結売上収益 3,000億円、営業利益350億円の目標達成を確実なものとすること
⇒ その後の継続的かつ飛躍的な成長につなげるために、企業価値の継続的な向上を図って行く

4.事業ドメイン
・全ての人がより輝く人生を送るための「自己投資産業」

5.使命
・世界中に高付加価値の商品・サービスを提供し続けること
⇒ 美容・健康関連事業、アパレル関連事業、住関連ライフスタイル事業、エンターテイメント事業の各事業セグメントの当社グループ企業が相互に連携し、グループシナジーを発揮する中で事業を推進してきた

6.グループ理念(2016/5~)
・「『人は変われる。』を証明する」

7.商号変更(2016/7~)
・RIZAPグループに変更(←健康コーポレーション)し、純粋持株会社に移行

8.資金使途
1)RIZAP関連事業への成長投資 231億円
2)グループシナジー強化のための共通経営基盤への戦略的投資 61億円
3)財務体質強化のための借入金返済 102億円
合計 394億円


< 松本晃カルビーCEO:RIZAPグループ代取COO(代表執行責任者)に就任予定 >
http://ssl.eir-parts.net/doc/2928/tdnet/1593500/00.pdf


(ご参考)
https://ameblo.jp/tsuruichi1024/entry-12239741620.html
(2018/3期:有利子負債824億円、資本合計429億円)


<感想>
 本件は、RIZAPグループの成長投資のための公募増資。同時に
カルビーCEOの松本氏がRIZAPグループのCOOへ就任を発表。
 公募増資(希薄化率9.1%)発表翌日の5/29の株価終値は前日比+15.5%で、松本COOの期待感が反映されたものと思われる。

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by tsuruichi1024 | 2018-05-30 08:00 | 公募増資 | Comments(0)


【 新規投資:デット+エクイティ 】

 ユニゾホールディングス(3258)の今後の新規投資に対する調達手法を個人的に想定してみた。


1.今後の新規投資額
 
http://www.unizo-hd.co.jp/corporate/management_policies/plan/

< 中期経営計画 >
・2017年度~2019年度:2,000億円

< 仮定 >
・2018年度~2020年度:2,000億円


2.調達手法の想定例

・新規投資≒デット(借入+社債)+エクイティ(新株発行等)

(1)借入(有担保)
 総額1,200億円(2,000億円×LTV60%)

(2)社債(無担保)
 総額500億円(各年100~200億円×3年)

・主幹事証券が投資家需要を見ながら社債発行金額を決定する
・直近(17/10)では総額190億円のみ
 ⇒ 社債投資家の投資余力が減少している可能性あり)

(参考)社債発行額の推移
 2015/11:50億円(5年)
 2016/ 5:総額200億円(5年・7年)
(2016/11~:発行登録枠1,200億円)
 2016/11:総額300億円(5年・7年・10年各100億円)
 2017/ 5:総額300億円(5年・7年・10年各100億円)
 2017/11:*総額190億円(5年80億円、7年60億円、10年50億円)

*JCR(日本格付研究所)コメント
 
https://www.jcr.co.jp/download/5321c1a302743b35cc25a2181d24cb0b92329ac0dc1d8b1523/17d0723.pdf

JCRでは、17/10/30に長期発行体格付を「BBB+」、見通しを「安定的」と公表している。その後、 格付に影響を及ぼすような事象は発生していない。今回発行の社債による調達資金は、全額を設備資金及び借入金返済資金に充当する予定である。引き続き財務規律が維持されるか注視していく。

 ⇒ 財務規律の維持≒自己資本比率の維持
 ⇒ 新規投資に見合った一定比率の公募増資等が必要

(3)エクイティ
 総額300億円(各年100億円×3年)


<感想>
 今後数年の新規投資額とデット調達の上限を考えると一定程度の自己資本増強は継続して行かざるを得ないように思われる。

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by tsuruichi1024 | 2018-05-18 08:00 | 公募増資 | Comments(0)


【 ユニゾHDの公募増資 】

 2018/5/8(15:40)、ユニゾHD(3258)が公募増資を開示した。
 
http://www.unizo-hd.co.jp/news/file/20180508.pdf


1.公募増資概要
(1)新株発行:4,957,000株 (a)

(2)OAによる売出し:743,000株 (b)
 (GSO:第三者割当による新株発行)

・発行済株式数:28,520,700株 (c)
 ⇒ (a+b) ÷c ≒ 20%
 (GSOが全部行使された場合の希薄化率:20%)


2.資金使途
・2018年度に計画しているオフィスビル取得資金650億円及びホテル取得・建築資金150億円の一部に充当予定


3.公募増資の目的

・ユニゾグループでは、今後取得検討が見込まれる優良収益物件を、引き続き着実に資産ポートフォリオに加えていくことが、ユニゾグループの収益基盤のさらなる強化、ひいては企業価値・株主価値のさらなる向上に繋がるものと確信している

 ⇒ 本公募増資により、自己資本は拡充され、ユニゾグループの財務基盤強化に寄与することにもなる


4.自己資本比率:*11.7%(2018/3期)
 
http://www.unizo-hd.co.jp/ir/file/tanshin20180427.pdf

< 株価推移 >
 5月8日  9日  10日   11日
 2,629円 2,247円 2,215円 **2,280円
(2,280円÷2,629円=86.7%。上記1の希薄化率20%対比では問題ない範囲の下落か)

< 資金調達額 >
**2,280円 × 93% × 570万株 ≒ 121億円
 (GSO全部行使、引受手数料4%、ディスカウント率3%の場合)

※ 121億円 ÷ *11.7% ≒ 1,034億円
 ⇒ 土地・建物1,034億円(簿価ベース)までの取得であれば、自己資本比率11.7%を維持可能(その他の資産等に変化なし場合)


<感想>
 本件は、800億円の不動産取得資金等の一部に充当するための公募増資。主な調達手段は借入となろうが、レンダーが気にする自己資本比率の水準維持のためには必要な公募増資であるものと思われる。

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by tsuruichi1024 | 2018-05-14 08:00 | 公募増資 | Comments(0)


【 シンジケートカバー取引とグリーンシューオプション 】

 2018/2/16、ハーモニックホール・ドライブ・システムズ(6324)の第三者割当増資の結果が開示された。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180216473676.pdf


1.新株式発行  1,566,100株


2.自己株式処分 3,100,000株


3.売出(*OA)   333,900株(株主から株式を借入)
*
https://www.nomura.co.jp/terms/japan/o/overallotment.html

4.条件決定(1/22)
 売出価格:7,322円(ディスカウント率6.0%)
 引受価額:7,010.4円(引受手数料4%)
(1/22終値:7,790円)

5.シンジケートカバー(「SC」)取引
(1)期間:1/25~2/23
(2)2/6~2/16の株価:5,930~6,920円(<引受価額:7,010.4円)

*株価<引受価額の場合、主幹事証券はグリーンシューオプション(GSO)を行使せず、自己の計算で市場から株式を買い付けて、OA用に借りた株式を返還した方が「引受価額-株価」(/株)相当額のメリットがある(株価形成も安定化)

⇒ 本件のGSO(引受価額と同一の条件で追加的に株式を取得する権利)は、発行会社の第三者割当増資


<感想>
 本件は、SC取引期間中に、株価が引受価額未満に下がったため、SC取引が行われて(GSOが行使されずに)、第三者割当増資が実施されなかったもの。
 逆に、SC取引が全く行われずに、GSOが全て行使された場合、SC取引期間中に株価は引受価額以上に推移したものと考えられる。

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by tsuruichi1024 | 2018-02-19 08:00 | 公募増資 | Comments(0)


【 和田興産:公募増資 】


 2018/2/5、和田興産(8931)が公募増資の条件を決定した。
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/89310/0c23ba38/6ffd/4cc6/b1e4/b2ca6b014962/140120180205464247.pdf


1.公募による新株式発行(一般募集)
(1)募集株式数 1,100千株
(2)発行価格(募集価格) 992円/株(2/5終値@1,023、ディスカウント率3.03%)
(3)払込金額 930.62円/株(引受手数料率6.00%)
※引受人は払込金額で買取引受けを行い、発行価格(募集価格)で募集を行う(差額:引受手数料)


2.株式の売出し(OAによる売出し)
(1)売出株式数 165千株(募集株式数×15%)
(2)売出価格 992円/株


3.第三者割当による新株式発行
(1)上限株式※ 165千株
(2)払込金額 930.62円/株
※第三者割当による新株式発行=165千株-安定操作取引(2/6~2/7)-シンジケートカバー取引(2/8~2/20)


⇒ 資金使途:分譲用マンション用地のための借入返済・分譲用マンション建設等の資金

⇒ 希薄化株式数:1,100千株(除、上記3)
  発行済株式数:10,000千株
  希薄化率:11%(1,100÷10,000)
  10,000 ÷ 11,000 = 90.9% (a)


4.18/1/26:ローンチ時プレスリリース
http://contents.xj-storage.jp/xcontents/89310/43827935/7f31/44fa/8089/ce98b0ec2c5f/140120180126456739.pdf

< 目的 >
・今後の成長戦略実現向けた強固な財務体質及び経営基盤を確保し、積極的な投資を行うことにより、当社の企業価値の更なる向上を目指す


5.株価終値推移
1/26 1,126円 1/29 998円 1/30 996円 1/31 989円
2/1 994円 2/2 1,026円 2/5 1,023円 2/6 1,006円

⇒ 1,006 ÷ 1,126 = 89.3% (b)
⇒ 上記 (a) ≒ (b)


6.安定操作届出書(2月6日)
http://www.jpx.co.jp/markets/public/stabilization/nlsgeu000002xev1-att/8931-180206.pdf

(1) 安定操作を開始した日時:2/6 9:55
(2) 安定操作取引の成立価格:944円


<感想>
 2/6の日経平均/和田興産の終値は、前日比△1,071.84円(△4.73%)/△17円(△1.66%)。
 2/6の和田興産の安値は993円(9:55)で、9:55に994円で安定操作*が実施された。(募集期間は本日2/7まで。昨日同様、株価下落時は主幹事による安定操作の可能性あり)
 1日ずれたらリスケされた可能性も考えられ、発行会社にとって、2/6の条件決定は絶妙のタイミングだったように思われる。
*
https://www.nomura.co.jp/terms/japan/a/anteisosa.html

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by tsuruichi1024 | 2018-02-07 08:00 | 公募増資 | Comments(0)


【 ハーモニック・ドライブ・システムズ:公募増資、自己株式処分、新株予約権の発行 】 


 2018/1/5、ハーモニック・ドライブ・システムズ(6324)が、公募増資、自己株式処分と第三者割当の新株予約権(「WT」)の発行を決議した。
https://www.hds.co.jp/news/uploadfile/docs/180105新株式発行に関するお知らせ.pdf


1.公募増資・自己株式処分(「グローバル・オファリング」)
 新株式発行:1,566,100株
 自己株式処分:3,100,000株
 売出し:1,400,000株(KODEN HD100万株、伊藤光昌・太田美保各20万株)
 OAによる売出し:333,900株


2.WTの発行
 WTの総数:12,619個
 潜在株式数:1,261,900株
 払込金額:グローバル・オファリングにおける募集価格の6.77%×100
 (WT価値:6.77%)
 行使期間:2018/2/9~2023/2/8(5年)
 行使価額:グローバル・オファリングの募集価格と同額
 行使価額の修正:行使期間最終日の行使価額は、当該最終日前日の東証終値に修正される


3.ナブテスコの持株比率
(1)上記1前:19.33%
(2)上記1後:18.95%
(3)上記2後:20.00%


<感想>
 ハーモニック・ドライブ・システムズの公募増資・自己株式処分の希薄化に伴う、ナブテスコの持株比率(20%)維持のためのナブテスコ宛て第三者割当WT。

 行使期間最終日前日の株価に行使価額が修正されるため(株価上昇時:修正前行使価額でWT行使。株価下落時:修正後行使価額でWT行使)、WTの持株比率維持には有効な手段と言えよう。

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第2回プラチナブロガーコンテスト






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by tsuruichi1024 | 2018-01-07 08:00 | 公募増資 | Comments(0)


【 マクロミルに見るベインの戦略 】


 2017/12/7、ベインキャピタルのアサツー ディ・ケイ(9747)へのTOBが成立した。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120171207432010.pdf

 今日は、先行事例として、マクロミル(3978)における、TOB(非上場化)⇒(出口戦略)IPO+株式相対譲渡に至る、大きな流れを確認してみたい。


< ベインによるTOB ⇒ IPO・相対譲渡 >

1.2014/2:TOB(非上場化)

(1)TOB総額
・約514億円(a)
(@786×65,367千株)

(2)2017/3のIPO前発行済株式数
・37,858,800株(b)

(3)ベインの取得簿価
・1,357円/株(c=a÷b)


2.出口戦略

(1)2017/3:IPO
・売出し
国内:15,722,200株
海外:9,295,000株
合計:25,017,200株(d)
総額:約467億円(e=d×引受価額@1,867.78円(f))

・売却益:約128億円(g=(f-c)×d)


(2)2017/12:株式相対譲渡
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120171205431072.pdf

・譲渡株数:5,731,600株(h)
・手法:ToSTNeT-1
・相手先:大和証券(直ちに転売予定)
・売却益:約81億円(i=h×(@2,774.306(j)*- c))
・総額:約159億円(k=h×j)
*EDINET:マクロミルの大量保有変更報告書より

(3)売却後
・保有株数:5,975,900株(現発行済株式の15.4%)
・売却益総額:約209億円(g+i)
・売却総額:約626億円(e+k)> a+約112億円


<感想>
 TOBによる非公開化から、出口(約85%売却)のIPO・相対売却まで約3~4年。
 資金がファンドに流れる状況は今後も継続し、ファンドによるこの種の取組はまだまだ続くような気がする。

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by tsuruichi1024 | 2017-12-08 08:00 | 公募増資 | Comments(0)


【 資本金・資本準備金の仕訳 】


 2017/12/5、ダイフク(6383)の公募増資の発行条件が確定した。

1.発行価格等の決定に関するお知らせ
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120171205430501.pdf

(1)払込金額の総額:13,929百万円
(2)増加する資本金の額:13,929百万円
(3)増加する資本準備金の額:ゼロ

⇒ よりフレキシブルに対応可能な「資本準備金」に半分計上するケースが大半だが、本件では全額「*資本金」に計上している

「*資本金」取り崩しには、(a)「株主総会の特別決議」と(b)「会社債権者保護手続き」が必要となるため、「資本準備金」の方が取り崩し易い点ではベター
(ご参考:
https://biz.moneyforward.com/establish/capital-stock-capital-reserve-capital-surplus/


2.資本金/資本準備金(2017/3期)

・資本金(Common stock):15,016百万円
・資本準備金(Capital surplus):15,915百万円

⇒ 海外比率が高い**ため、英文財務諸表上の「Common stock」(資本金)の額を増加(+13,929百万円。これまでの1.93倍)させたかったのではないか?
**四季報秋号:66%


3.会社法第445条

(資本金の額及び準備金の額)
 株式会社の資本金の額は、この法律に別段の定めがある場合を除き、設立又は株式の発行に際して株主となる者が当該株式会社に対して払込み又は給付をした財産の額とする。
2 前項の払込み又は給付に係る額の二分の一を超えない額は、資本金として計上しないことができる。
3 前項の規定により資本金として計上しないこととした額は、資本準備金として計上しなければならない。


<感想>
 会社の戦略の違いによって、調達資金の仕訳方法一つとっても会社毎に違ってくる。
 常に、全社的な視点で考える癖を付けて行く必要がありそうだ。

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by tsuruichi1024 | 2017-12-07 08:00 | 公募増資 | Comments(0)


【 ダイフクの公募増資・自己株式売出し 】

 2017/11/22、ダイフク(6383)は公募増資・自己株式売出しをプレスリリースした。


1.新株式発行及び自己株式の売出し並びに株式売出しに関するお知らせ
http://www.daifuku.com/~/media/daifukucom/ir/news/2017/pdf/20171122_1.pdf?la=ja-jp

・条件決定日:12/5~12/11(通常初日に決定)

(1)新株式発行
・募集株式:普通株式 248万株

(2)自己株式の売出し
・募集株式:普通株式 100万株

(3)株式売出し(オーバーアロットメント(OA)による売出し)
・募集株式:52万株(みずほ証券(主幹事)が株主から借り入れた株式を売出す)

(4)第三者割当増資による新株式発行
・募集株式:52万株

⇒(安定操作・)シンジケートカバー取引*(~12/22)で取得する株式数に応じて、みずほ証券は、発行会社宛グリーンシューオプションを行使して、最大52万株の第三者割当増資を受けることができ、割当られた株式で株主から借り入れた株式(OA分)を返済する(*がゼロの場合:52万株)
(ご参照:
https://ameblo.jp/tsuruichi1024/entry-12327542233.html



2.資金使途
・国内外の設備投資等


3.株価推移
 2016/2/12 1,596円(2016年安値) (a)
 2017/1/18 2,338円(2017年安値) (b)
    11/21 6,290円
    11/22 6,410円(16:00にプレスリリース)
    11/24 6,300円(△1.72%)  (c)
        c÷a=3.9倍、c÷b=2.7倍


<感想>
 上記3の通り、2016年安値から3.9倍、2017年安値から2.7倍と、最近10年でも最高値圏(2017/11/13:6,520円)の株価水準にあるダイフクは、現状の株価水準でダイレクトに資本増強を図りたかったものと思われ、CBを選択せずに、公募増資+自己株式処分※を選択した。

 2017/9(第2四半期)末のROEは17.0%(260億円(2018/3期純利益予想)÷1,526億円(2017/9末純資産))と高く、純資産が今回※234億円(11/24終値6,300円×93%(引受手数料4%+ディスカウント率3%)×400万株)増加してもROEは14.8%(260億円÷1,760億円)と高位をキープできることも選択した理由の一つと思われる。

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by tsuruichi1024 | 2017-11-27 08:00 | 公募増資 | Comments(0)