人気ブログランキング |

カテゴリ:CB( 28 )


【 ファンケル:ユーロ円CB 】


 2019/4/2、ファンケル(4921)がユーロ円CBをローンチした。
https://www.fancl.jp/news/pdf/20190402_2024nenmankieurotenkansyasaihakkou.pdf

以下はその概要。


1.CB発行の背景

・2018年4月からは、長期的な視点で持続的な成長を図るために、2030年に目指す姿として「VISION2030」を定め、第2期中期経営計画「実行2020~未来をつくる~」(2018~2020年度)をスタート

・旺盛なインバウンド需要に加え、国内売上が好調なことから、2018年10月に2020年度の売上計画を1,400億円に上方修正

・また、計画を上回る売上への対応と今後の需要拡大を見据え、工場、物流センターの新設計画も前倒し

 このような背景から、第2期中期経営計画の成長戦略を推進するために必要となる資金需要に対応するととも に、当面の調達コストを低減しつつ調達手段の多様化を図るために、今般、CBの発行を決定

 
当社は、引き続き、スローガンである「ALL-FANCL, ONE-FANCL」のもと、全社一丸となって、さらなる成長を実現してまいる


2.資金使途

1)化粧品関連事業の主力製品の1つであるファンケル「マイルドクレンジング オイル」専用の新規生産工場建設のための子会社を通じた設備投資資金の一部として2020年3月までに約20億円

2)栄養補助食品関連事業における新規生産工場

建設のための子会社を通じた設備投資資金の一部として2021年3月までに約40億円

3)新設予定の「関西物流センター」にかかる設備投資資金の一部として2021年3月までに約40億円


3.CB発行の狙い

 
第2期中期経営計画「実行 2020~未来をつくる~」に基づく今後の事業拡大に資する成長資金を低コストで確保しつつ、既存株主に配慮し希薄化の抑制を企図した資金調達手法が最適であると判断し、 以下のような特徴を有するCBの発行を決定

1)CBは、ゼロ・クーポンかつ払込金額が社債額面以上で発行されるため、社債としての金利負担がなく、資金調達コストの極小化を図ることが可能となること

2)CBは当社の資金調達手段の多様化に寄与し、今後の当社の資金調達戦略の柔軟性向上が期待できること

3)CBは時価を上回る転換価額を設定することで、株式への転換は、主に将来の株価上昇等の局面で進捗するものと想定されることから、転換に伴う1株当たり利益の希薄化を抑制する効果が 期待されること

4)CBには転換制限条項(注)が付されており、普通株式への転換可能性を抑制し、既存株主に配慮した負債性の高い設計となっていること

5)CBにはプットオプション (3年後に@100で繰上償還可能なCB社債権者のオプション)が付与されているため、CBの社債価値を高め、より高い転換価額を設定することが可能となり、CB発行後、当面の間、株式への転換を抑制することが期待されること

(注)転換制限条項:当初4年9ヶ月は「ある四半期の直前20連続取引日の株価終値>転換価額の130%」に限って、その四半期にCBを転換可能(≒「直前の株価>転換価額×130%」にならなければ、CBを転換できない)


4.ユーロ円CBの概要

(1)発行金額:100億円

(2)クーポン:0%

(3)年限:5年

(4)募集価格/払込金額:105%/102.5%(引受手数料2.5%。ネット手取りは102.5%)

(5)転換価額:3,908円(4/2終値2,695円のアップ率45.01%)

(6)主幹事:SMBC日興Capital Markets

(7)転換制限条項(除、償還直前の3ヶ月):当初4年9ヶ月は「ある四半期の直前20連続取引日の株価終値>転換価額の130%」に限って、その四半期にWTを行使することができる(≒「直前の株価>転換価額×130%」にならなければ、CBを転換できない)


<感想>
 
ローンチ翌日の4/3の株価終値は2,706円(前日比+11円)。
 
アップ率も45%超と高いため、希薄化も嫌気されず、市場はCB発行を好感したものと思われる。

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
http://tsuru1.blog.fc2.com/
----------------------------------------------------------------------

by tsuruichi1024 | 2019-04-04 08:00 | CB | Comments(0)


【 高島屋:ユーロ円CBローンチ 】


 2018/11/20、高島屋(8233)が、ユーロ円CBをローンチした。
https://www.takashimaya.co.jp/base/corp/topics/181120a.pdf

 以下はその概要。


1.発行概要
(1)発行金額:600億円

(2)年限:10年(5年後にプットオプション条項あり)

(3)クーポン:ゼロ・クーポン

(4)転換価額:2,180円(11/20終値1,895円の15.04%アップ)
⇒全額転換された場合の増加株式数:27,523千株(発行済株式総数の15.5%)

(5)募集価額:103%

(6)プットオプション条項による繰上償還
CB社債権者は、2023/12/6に、額面金額100%で繰上償還請求可能

(7)資金使途:
1)400億円を2018/12/11に満期償還予定のユーロ円CBの償還資金
2)約108億円を日本橋?島屋S.C.開業に伴う設備投資
3)残額をITシステム基盤への投資に充当


2.発行の狙い
 10年という長期年限の社債をゼロ・クーポンで発行することにより、金利負担なく長期性の資金を確保することが可能となる一方で、時価を上回る転換価額を設定することにより、1株当たり利益等の希薄化を極力抑制し、既存株主に配慮した設計
⇒ 当社にとって最適な資金調達手法と考えている


3.株価終値推移
 2018/11/20 1,895円、11/21 1,593円(△15.9%)、11/22 1,654円(+3.8%)


<感想>
 本件は、10年という長期年限(5年後プットオプションあり)をゼロ・クーポンで発行して、時価を上回る転換価額の設定で希薄化抑制を目指した、高島屋のユーロ円CB。
 株価推移を見る限り、コスモエネルギーHD同様、市場では希薄化が大いに嫌気されたように思われる。

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら http://tsuru1.blog.fc2.com/
----------------------------------------------------------------------


by tsuruichi1024 | 2018-11-26 08:00 | CB | Comments(0)


【 住友林業:ユーロ円建グリーンCB 】


 2018/9/11、住友林業(1911)は、ユーロ円建グリーンCBをローンチした。
https://sfc.jp/information/news/pdf/20180911_01.pdf

 以下はその概要。


1.世界初のグリーンCB
・グリーンボンド原則*に則し、かつ大手評価機関よりセカンドパーティ・オピニオン**を取得した世界で初めてとなる転換社債型新株予約権付社債(「グリーンCB」)

*Green Bond Principles:国際資本市場協会(ICMA)が事務局機能を 担う民間団体であるグリーンボンド原則執行委員会(Green Bond Principles Executive Committee)により策定されているグリーンボンドの発行に係るガイドライン


2.セカンドパーティ・オピニオン**
・本CBがグリーンボンド原則に沿った債券で あるかについての、ESG評価機関であるVigeo Eirisによる独立した意見

(1)資金の使途
(2)プロジェクトの評価と選定のプロセス

(3)調達資金の管理
(4)モニタリングとレポーティング

⇒ 4つの観点から、当該債券におけるグリーンボンド原則への適合性がVigeo Eirisによりそれぞれ評価され、グリーンボンド原則への適合性について意見表明がなされている


3.グリーンCB発行の背景
(1)当社グループの環境投資への積極的な取り組みを幅広いステークホルダーに認知頂きたいこと

(2)国内外におけるESG投資市場の活性化と裾野の更なる拡大の一助となると考えていること


4.グリーンCB発行概要
(1)発行金額:100億円

(2)クーポン:0%

(3)募集価格/払込金額:103.5%/101.0%(引受手数料2.5%)

(4)アップ率:20.0%(2,192円。9/11終値1,826円)

(5)資金使途:ニュージーランドにある山林資産の取得に関わる短期借入金の返済に充当


5.株価終値推移
 9/11 1,826円、9/12 1,722円、9/13 1,784円


<感想>
 本件は、セカンドパーティ・オピニオンを取得した世界初のグリーンCB。
 ESG(環境・社会・企業統治)を重視する投資ニーズが高まる中、今後、同様の起債が見込まれようが、株価推移を見る限り、投資家は希薄化(悪影響)の方をより重視(嫌気)したものと思われる。

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら http://tsuru1.blog.fc2.com/ 
----------------------------------------------------------------------

by tsuruichi1024 | 2018-09-14 08:00 | CB | Comments(0)


【 LINE:ユーロ円CB1480億円 】

 2018/9/4、LINE(3938)がユーロ円CB1480億円ローンチした。
 
https://scdn.line-apps.com/stf/linecorp/ja/ir/all/LINE_20180904.pdf

 以下はその概要。


1.公募ユーロ円CB発行概要と親会社 NAVER Corporation宛割当CB

・いずれも同一の内容

(1)発行金額:365.8億円/365.8億円
(2)年限:5年/7年

(3)転換価額:7467円/7518円
(4)アップ率: 47.0%/48.0%(9/4終値5080円)

(5)払込金額/募集価格:100%/102.5%(引受手数料2.5%)
(6)130%(ソフト)コールオプション条項:東証終値の20連続取引日≧転換価額×130%⇒コールオプション可(転換促進条項)

(7)希薄率:約8%
(8)資金使途:スマホ決済の「LINEペイ」などフィンテック分野の投資に約1000億円、AI分野の投資に約480億円


2.親会社 NAVER Corporation宛にCBを割り当てる理由

(1)相互の企業価値向上を果たし、長期的に有効な取引・協調関係を今後も維持・発展させていくため

(2)NAVER Corporationの一定程度の持分比率を維持するため


3.株価終値推移

 9/4 5080円、9/5 4825円(△5.0%)


<感想>
 本件は、フィンテックやAI分野への投資のためのLINEにとっては初のユーロ円CB。
 株価の下落(△5%)は、希薄化率(8%)未満でもあり、一定の評価は得られたように思われる。

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
http://tsuru1.blog.fc2.com/
----------------------------------------------------------------------


by tsuruichi1024 | 2018-09-06 08:00 | CB | Comments(0)


【 SBIホールディングス:ユーロ円CB500億円ローンチ 】



 2018/8/29、SBIホールディングス(8437)が、ユーロ円CBをローンチした。
 以下は、発行概要等。


1.ユーロ円建CB発行

(1)ローンチ日:2018/8/28
(2)金額:500億円

(3)期間:5年
(4)発行価格(募集価格):107%

(5)社債の払込金額:104.5%(引受手数料2.5%)
(6)アップ率:20.01%(転換価額3,508円、8/28終値2,923円)

(7)コールオプション:株価終値が20営業日連続で転換価格を30%以上上回った場合、繰り上げ償還できる権利を付与(早期転換促進条項)
(8)資金使途:フィンテック関連のベンチャー企業への出資や、借入金の返済、自己株式の取得


2.自己株式の取得の概要

< 自己株式取得を行った理由 >
 ユーロ円CB発行に伴う当社株式需給への短期的な影響を緩和し、資金調達を円滑に実行するため。

< 取得の内容 >
(1)取得対象株式の種類:普通株式
(2)取得した株式の総数:3,421,100株

(3)取得価格:2,923円
(4)取得総額:9,999,875,300円(100億円(上限))

(5)取得日:2018年8月29日
(6)取得方法:東証の自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3)による買付け


3.株価終値/出来高推移

 9月 3日 3,070円/1,702,900株
 8月31日 3,065円/4,361,100株
 8月30日 2,888円/2,111,900株
 8月29日 2,860円/2,342,100株
 8月28日 2,923円/ 994,800株


<感想>
 本件は発行価格を107%として、転換価額のアップ率よりも手取り額を大きくすることを企図したCB。
 リキャップCBの効果も反映されたか、これまでの株価は堅調に推移していると言えよう。

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
http://tsuru1.blog.fc2.com/
----------------------------------------------------------------------


by tsuruichi1024 | 2018-09-04 08:00 | CB | Comments(0)


【 ホクト:国内CB100億円発行 】


 2018/7/2、ホクト(1379)が国内CBをローンチした。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180702475466.pdf

 以下はその概要。


1.CB発行概要
(1)発行金額:100億円

(2)クーポン:0%

(3)年限:5年

(4)転換価額等決定日:2018/7/10(~13)

(5)120%コールオプション条項:2年後以降あり(早期転換促進を図る目的)

(6)資金使徒:しいたけ量産工場の建設資金、省エネ効果の高い空調設備・電気設備等の導入資金、自己株式取得資金、短期借入金の返済

⇒ 足元の資本効率を高めつつ、金利コストの低減と長短借入バランスの改善

⇒ 時価を上回る水準に転換価格を設置することで、当面の1株当たり利益等の希薄化を抑制しつつ、ゼロ・クーポンにて発行されるため調達コストの最小化を図る


2.自己株式取得決議の概要
(1)目的:株主還元及び資本効率向上

(2)取得株式総数:550,000株(上限)(発行済株式数(除自己株式)の1.7%)

(3)取得価格総額:10億円(上限)

(4)取得期間:2018/8/1~2018/12/28

(5)取得方法:東証における市場買付


3.株価終値推移
7/2 1,914円、7/3 1,981円
7/4 2,017円、7/5 2,003円


<感想>
 本件は、一部(発行額の10%)リキャップ目的のCB。
 個人的には、以下(1)~(3)から、CBではなく、純粋なデットでの調達でも良かったように思う。
(1)連結自己資本比率:52.2%(18/3期末)と高い
(2)株価:ほぼ横ばい圏で推移
(3)格付:A-(JCR)を取得

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
http://tsuru1.blog.fc2.com/
----------------------------------------------------------------------
by tsuruichi1024 | 2018-07-06 08:00 | CB | Comments(0)


【 スターゼン:ユーロ円CBの130%コールオプション 】


 2018/6/25、スターゼン(8043)が、第1回CBの130%コールオプション条項の権利発生について開示した。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180625470212.pdf


1.第1回CB発行概要
http://pdf.irpocket.com/C8043/iQkZ/viKX/Fdma.pdf

(1)転換価額:4,530円(当初453円⇒株式併合:10→1)
(2)株価推移(5/29~6/25): 5,920円(>5,889=4,530円×130%)~6,640円

< 12.償還の方法及び期限 >
(6) 130%コールオプション条項
 当社は、東証終値がある20連続取引日にわたり、当該終値が転換価額の130%以上であった場合、平成29年3月31日以降いつでも、当該20連続取引日の最終日から15日以内かつ当該償還期日に先立つ30日以上60日以下の期間内に必要な事項を公告した上で、その時点において未償還の本社債の全部(一部は不可)を繰上償還することができる

⇒ 平成30年6月25日に充足され、今後、残存する本社債の全部を各社債の金額100円につき金100円で繰上償還する権利が発生

⇒ 6月25日より15日以内の7月10日までに、当該権利を行使するか否かを決定する必要あり


2.会社の選択肢/メリット・デメリット
(1)コールオプションを行使する
 メリット:株式への転換による早期自己資本拡充
 デメリット:ROE等の数値の悪化

(2)同 行使しない
 メリット:ROE等の数値へ悪影響なし
 デメリット:早期自己資本拡充が出来ない


<感想>
 本件は、130%コールオプション行使の権利発生に関するプレスリリース。
 行使する/しないのメリット・デメリットは、トレードオフの関係にある。
 会社が最終的にどちらを選択するのか。
 その理由を含めて大いに気になる。

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
http://tsuru1.blog.fc2.com/
----------------------------------------------------------------------


by tsuruichi1024 | 2018-06-28 08:00 | CB | Comments(0)


【 東邦HD:リキャップCB 】


 2018/6/7、東邦ホールディングス(8129)が、ユーロ円CBをローンチした。
https://www.release.tdnet.info/inbs/140120180607460010.pdf


1.ユーロ円CB概要
(1)発行金額:200億円

(2)年限:5年

(3)クーポン:0%

(4)募集価格/払込金額:103%/100.50%

(5)転換価額/アップ率:3,348円/23.0%(6/7終値2,722円対比)

(6)120%コールオプション:資本増強必要時の早期転換促進を目途

(7)資金使途:設備投資・自己株式取得に各100億円


2.自己株式取得概要
(1)目的:CB発行に伴う株式需給への短期的な影響の緩和

(2)取得総額(上限):100億円

(3)取得期間:2018/6/8~2018/12/31

(4)自己株式立会外買付取引(ToSTNeT-3):
2018/6/8に1,240,500株(@2,722円、総額約33.8億円)


<感想>
 本件は、調達額の半分を自己株式取得に活用する所謂リキャップCB。
 自己株式取得により、CB投資家のデルタヘッジに伴う現物株売りの受けや発行会社自身の資本効率向上(ROEアップ等)などの意義が認められる。

----------------------------------------------------------------------
元証券マンが「あれっ」と思ったこと
発行者HPはこちら
http://tsuru1.blog.fc2.com/
----------------------------------------------------------------------
by tsuruichi1024 | 2018-06-09 08:00 | CB | Comments(0)