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【 新海誠監督、声優:花澤香菜 】

 『君の名は。』のユキちゃん先生の声が、『言の葉の庭』の雪野先生の花澤香菜だとは知らなかった。

 三葉の通う学校の古典教師とタカオの通う学校の古典教師。

 ユキちゃん先生:「誰そ彼と われをな問ひそ 九月の 露に濡れつつ 君待つわれそ」(万葉集10巻2240番) 黄昏の語源について教えている。

 雪野先生:「鳴る神の少し響みてさし曇り雨も降らぬか君を留めむ」(万葉集第11巻2513番) タカオからの返し歌を待っている。


<感想>
 監督の(単独ではない)連続の仕掛けに気付いたときに、何とも言えない幸せを感じる。

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by tsuruichi1024 | 2017-08-31 08:00 | 君の名は | Comments(0)


【 政治家のこだわり 】


 以下は、(毎日楽しみにしている)2017/8/27付けの日経新聞「私の履歴書」高村正彦(28)「平和安全法制最高裁判決踏まえ発言 集団的自衛権巡る論議 主導」)からの一部抜粋。


『 最近、わが党の村上誠一郎さんが月刊誌で、砂川事件は在日米軍基地の合憲性を争った裁判であり、これを根拠に集団的自衛権を認めるのは「黒いカラスを『白い』と言うような常軌を逸した状況」と私を名指しで批判した。

 砂川事件は米軍基地の合憲性について判断する前提として、大法廷の15人の判事全員が一致した判決理由のなかで「必要な自衛の措置を講じ得ることは、主権国家固有の権限として当然だ」という一般法理を明らかにした。

 私はこの一般法理を現在の安全保障環境に当てはめ、集団的自衛権も一部認められるとしただけだ。

 村上さんは27回開かれた平和安全法制推進本部の全体会合にいちども出席しなかった。それでいて党外に向けて独自の見解を発信し続けた。

 推進本部長かつ幹事長の石破茂さんは「次の選挙で絶対に公認しない」といっていた。その後、幹事長が谷垣さんに交代したが、私は武士の情けで、このことを谷垣さんには伝えなかった。』


 以下は、最高裁判決砂川事件:昭和三四年一二月一六日最高裁判所大法廷)からの一部抜粋。
 
http://www.courts.go.jp/app/files/hanrei_jp/816/055816_hanrei.pdf

『 国際連合憲章がすべての国が個別的およひび集団的自衛の固有の権利を有することを承認しているのに基き、わが国の防衛のための暫定措置として、武力攻撃を阻止するため、わが国はアメリカ合衆国がわが国内およびその附近にその軍隊を配備する権利を許容する等、わが国の安全と防衛を確保するに必要な事項を定めるにあることは明瞭である。』


<感想>
 元高村派でもある村上議員への怒りを「私の履歴書」の中でまで露わにするとは。政治家同士の信頼関係が壊れた後の修復はなかなか難しそうだ。

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by tsuruichi1024 | 2017-08-30 08:00 | 安倍政権 | Comments(0)


【 打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか? 】


 2017/8/26、「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」を府中の東宝シネマズで見た。  
 
http://www.uchiagehanabi.jp/specialtalk.html

 実写版ではなずな(奥菜恵)が
「今度会えるの2学期だね。楽しみだね。」
と言う。

 ドラマ版(「世にも奇妙な物語」の姉妹番組「if もしも」の一編)ではタモリが
「典道(山崎裕太)がどちらを選んでも悲しい結末にたどり着き、典道が気づくのは夏休みが終わった九月の教室なのです。」
と言う。

 個人的には、岩井俊二監督の実写版の方が好きだ。

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by tsuruichi1024 | 2017-08-29 08:00 | 岩井俊二 | Comments(0)


【 少年法第61条 】

 2017/8/19の「辛坊治郎ズームそこまで言うか!」(http://www.1242.com/program/zoom/2017/08/19101710.html)で、バルセロナのテロ事件での17歳の実行犯は顔や名前が報道されたのに対して、少年法(第61条)で通常は実名報道されないのは、ダブルスタンダードでおかしいとするコメントがあった。

少年法
(記事等の掲載の禁止)
第六十一条  家庭裁判所の審判に付された少年又は少年のとき犯した罪により公訴を提起された者については、氏名、年齢、職業、住居、容ぼう等によりその者が当該事件の本人であることを推知することができるような記事又は写真を新聞紙その他の出版物に掲載してはならない。


 以下は「ニッポンのアホを叱る!」(辛坊治郎著、光文社)からの一部抜粋。


 「少年法第61条は全面的に廃止すべし」

 この法律が報道を禁じているのは、「審判に付されたか起訴された」ケースだけですから、逮捕段階での報道はできるはずです。でも一度報道されてしまえば、その後、匿名にしても意味がありませんので、一律、少年事件で名前の報道はされないんですね。放送局も、この法律の規制対象になります。いったいなんのために少年法ができたのかというと、「可塑性」という言葉で説明されることが多いです。

 「可塑性」とは、形が変わりやすいことを意味します。粘土細工を「塑像」っていいますよね。少年は「形の決まった」成人と違って変わりやすいから、過去の犯罪歴についてみんだが知っていると、「変わる」のに支障が出るだろうってことで、「匿名」がマスコミに義務づけられているんです。

 それじゃあ、インターネットで少年たちの顔を晒すことに問題はないのか? 「少年法第61条は個人に適用されない」のが一般的な解釈です。もともとこの規定違反に罰則はなく、ネットに加害少年の顔をアップしただけで、いきなり逮捕されることはありません。でもその行為が、「名誉棄損」と判断されると、警察官に自宅に踏み込まれて、「パソコン押収」なんていう事態になることはありえます。


 間違って関係ない人の写真や名前やネットに書き込むとアウトです。大津のいじめ自殺問題の際には、間違ったネット情報を拡散させた芸能人が多額の賠償金を支払わされました。

 じつは少年法第61条の問題は、これらの誤報騒動に凝縮されています。ネットの書き込みの多くは匿名で行われます。つまり書き込まれた情報には、誰も責任を取る人がいないんです。なかには自分が嫌いな人物を陥れようと、何かの凶悪事件でネットが盛り上がっているタイミングで嘘情報を流す人も出るでしょう。最近のネット利用者は、そんなことは百も承知ですから、ネットでアップされている情報については、当然疑いの目を向けます。


 ネットで晒された多くの少年少女たちは冤罪を被ったわけです。もし少年法第61条の縛りがなく、マスコミがしっかりと逮捕された3人の顔写真と名前を報道していれば、「冤罪」は一発で晴れます。ところがそれができないために、デマ情報が永久にネット上を徘徊することになるんです。


 近年、被告人の少年に死刑判決が確定した場合に、一部メディアは「更生の可能性がなくなった」という判断から、実名報道に切り替えるケースもありますが、現状の法律のもとでは「少年法違反」で起訴を起こされる可能性もゼロではありません。公開法廷が基本の民主主義社会で、刑事裁判の被告について報道が禁じられ、どこの誰に死刑が執行されるのか、市民がまったくわからないなんて聞いたことがありません。この一点だけ見ても、少年法第61条は完全に間違ってます。

 まとめます。私は、少年法第61条の削除を提案します。また、少年法の適用範囲は、国民投票年齢や2015年の通常国会で可決された選挙年齢の18歳未満に引き下げられるべきです。さらに、家裁事件についての被疑者匿名は維持するにしても、検察官に逆送されて刑事裁判のプロセスに入った場合、ほかの成人事件と同じ扱いにするのが民主主義国家として当然の法運用です。皆さん、少年事件に関する「日本の常識」は「世界の非常識」だってことを、しっかりと心に刻んでおいてください。』


<感想>
 少年法第61条は、個人には適用されず、デマ情報がネット上に残り続ける可能性等を考えると、(辛坊さんの言うように、)見直す必要があるように思われる。

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by tsuruichi1024 | 2017-08-28 08:00 | メディア | Comments(0)


「日本人なら知っておきたい 皇室のしくみ」 (著/五味洋治ほか、宝島社)


 以下は掲題書(第七章「時代をつくった天皇」)からの一部抜粋。(その3)


  明治以降  明治天皇、大正天皇、昭和天皇
  日本の近代化とともに生きた天皇


 明治以降の日本の近代化の歴史は、天皇の歴史でもあった。江戸時代までは、政治の舞台に天皇が登場することはほとんどなく、伝統と文化を引き継ぐ存在でしかなかった。

 明治天皇は嘉永五年(1852)に生まれている。行為についたのは慶応三年(1867)である。この年、徳川慶喜が大政奉還し、翌年1月には王政復古の大号令があり、新政府が誕生。4月には明治がスタートしている。

 明治天皇の若い頃の逸話として、禁門の変の号砲を聞いて、肝をつぶし失神したというものがある。明治以降の「御真影」の勇猛さを、より強調するために若かりし頃のひ弱さを強調したものだろう。実際、明治になって、天皇の役割は大きく変わった。大日本帝国憲法では、国家元首となり、統治権を総攬する、行政、立法、司法を掌握した全権の君主となったのだ。もちろん、そうはいっても天皇の統治権は内閣などの補佐が必要であり、全農の統治者ではなかった。

 さらに、明治政府は、中央集権化をはかるため「御真影」などを通して、天皇の神格化に力を注いだ。

 天皇は神になった。そして日本は天皇を中心にしてひとつにまとまっていく。


  激動の時代を生きた昭和天皇

 それを引き継いだのが大正天皇である。しかし、若い頃から病弱で、学校に通い続けることができず、個人教授によって帝王学を学んだ。

 大正天皇は結婚されて、皇太子妃の献身もあり、健康状況は改善に向かった。そして、裕仁親王が誕生し、明治45年(1912)、明治天皇が崩御されると、皇位継承し大正に改元した。

 しかし、天皇の激務には耐えられなかった。対象10年から皇太子の裕仁親王(昭和天皇)が摂政となる。そして、大正15年、大正天皇は心臓麻痺で崩じた。

 大正天皇が崩御すると、皇太子裕仁親王は、ただちに践祚し皇位を継承、昭和が始まった。昭和天皇ほど激動の歴史を生きた方はいない。「現人神」として祀られたが、実際は軍部に力を握られた。戦争への否定の思いも強く、張作霖事件では田中儀一首相を厳しく叱責し、226事件では青年将校を批判した。

 しかし、軍部の暴走を止めることはできなかった。そして、太平洋戦争が始まり、敗色が濃厚となり、自ら玉音放送で敗戦を受け入れた。戦後は人間宣言をし、昭和64年(1989)に崩御。
が激動の近現代史を生きた稀有の存在だったのだ。


<感想>
 後醍醐天皇以来の明治天皇による中央集権化が進展し、昭和天皇の太平洋戦争後に天皇中心の時代が終焉。象徴天皇の世の中の方がベターなように思われる。

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by tsuruichi1024 | 2017-08-27 08:00 | Comments(0)


【 少年たちは花火を横から見たかった 】 (岩井俊二著、角川文庫)


 以下は、掲題書(「短い小説のための長いあとがき」)からの一部抜粋。


『 あれからはや24年である。

 プロデューサーの川村元気氏から連絡が来て、この作品をアニメにしたいのですがと申し込まれたのが2年前。「まあ、どうぞ」という気持ちで快諾した。ファンの方々には異論もあるかも知れないが、僕の中では自分の作品を苗床に何らかの新しい作品が誕生するのは冥利である。それはこの作品が愛された証明でもあるのだろうから。

 脚本は大根仁氏にお願いできないだろうかと僕の方から提案した。大根氏は『モテキ』の第二話で、『打ち上げ花火・・・・』のファンなる女性に連れられて主人公がロケ地巡りをするという話を作っていた。

 アングルやカットまで精緻に再現され、凝りに凝った作りだった。作者には無断許可である。しかもオンエア直前に僕のドラマを勝手にYouTubeにアップして視聴者に予習するようにとTwitterで呼びかけていた。作者に無断でこんなことして、見つかったらおこられるなあと呟いていた。そこで僕は彼にツイートしたのである。「俺は怒らないよ」と。すると彼が驚きながら、「怒るよ!」と返した。もちろんこれは典道となずなの「俺は裏切らないよ」「裏切るよ!」を踏襲した掛け合いだったのだが、これが大根氏との出会いだった。


 打ち合わせがようやく決着した頃、川村元気氏からノベライズを書いてくれないかと頼まれた。24年前に書いた作品の小説版を書く。こんな体験はかつてない。聞けば大根さんもアニメ版脚本をベースにノベライズを書くという。ある意味競作である。それも初体験だった。そして僕は何につけ初体験に目がない。是非にとお引き受けしたわけだが、これが奇しくも生れ損なった子供たちに光を当てる機会になったのである。


 24年という歳月をまるで感じなかった。この物語の世界が生き生きと自分の中にあった。それは子供時代に遊んだ懐かしい川が、今も変わらず豊かに流れるさまを見るかのようであった。

 物語の発想を得た大学時代の春から数えると、32年の歳月である。


 多くの皆様に、感謝。

 2017年4月 』


<感想>
 24年前の岩井俊二監督のテレビドラマが、時を経て、ロケ地巡りをするモテキ(テレビ第2話)の大根仁監督の脚本により新たなアニメに甦ると同時に、新たにこの小説も生まれた。プロデューサーは「君の名は。」の川村元気氏。作品のみならず、その制作過程に興味惹かれる内容だった。

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by tsuruichi1024 | 2017-08-26 08:00 | メディア | Comments(0)


【 八十、九十にして? 】

 2017/7/22の「サワコの朝※」のゲスト、おんとし61歳になった浅田美代子が選んだ2曲目は、歳を重ねていく自分と重なる曲という、竹内まりやの「人生の扉」だった。
 ※http://www.mbs.jp/sawako/sp/backno.shtml


 「人生の扉」(作詞作曲:竹内まりや)と「論語」(孔子)(括弧書き)を比較してみる。

 I say it's fun to be 20
 (吾十有五にして学に志す)

 You say it's great to be 30
 (三十にして立つ)

 And they say it's lovely to be 40
 (四十にして惑はず)

 But I feel it's nice to be 50
 (五十にして天命を知る)

 I say it's fine to be 60
 (六十にして耳順ふ)

 You say it's alright to be 70
 (七十にして心の欲する所に従ひて矩(のり)を踰えず(こえず))

 And they say still good to be 80
 But I'll maybe live over 90


<感想>
 「気がつけば五十路を 越えた私がいる  満開の桜や 色づく山の紅葉を この先いったい何度 見ることになるだろう」の歌詞。国立の大学通りの桜もこの先何度見られるだろうか。(七十にして矩を踰えなくなった孔子は、八十、九十にしてどうなるのだろう。)

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by tsuruichi1024 | 2017-08-25 08:00 | 歌詞 | Comments(0)


【 財団への資産承継 】

 以下は、2017/8/23付の日経新聞朝刊記事。

ショーボンド、財団が2位株主 保有比率、10.05%

 ショーボンドホールディングスは22日、同社の創業者である故上田昭氏が設立した財団が第2位株主になったと発表した。0.48%だった財団の議決権ベースの保有比率が10.05%に高まった。

 3月に死去した上田氏の保有株式を財団に譲渡したことで比率が上昇した。財団はこれまで学生の奨学金の給付などの慈善活動を続けており、今後は株式配当で学術研究の助成などにも取り組むという。』


 以下は、2017/3/8提出の上田記念財団の大量保有報告書*からの一部抜粋。

 *http://www.kabupro.jp/edp/20170308/S1009ULD.pdf

第2【提出者に関する事項】

1【提出者(大量保有者)/1)】

(5)【当該株券等に関する最近60日間の取得又は処分の状況】

年月日  種類   数量    割合  市場内外 取得/処分 単価
H29/3/1 普通株式 2,574,800 8.85% 市場外  取得   遺贈

(6)【当該株券等に関する担保契約等重要な契約】
 株式会社SMBC信託銀行を受託者とする管理有価証券契約に基づき、一般財団法人上田記念財団が新受益者として、法27条の23第3項2号に該当する株券を取得。(信託契約開始日:平成29年2月22日、契約株式数2,574,800株)


<感想>
 信託を活用したオーナー保有株式の財団への資産承継スキーム(当初受益者:オーナー、新受益者:財団)。特に、事業を承継する相続人がいない場合には、このような財団への資産(上場株式)承継策が今後も増えていくように思われる。

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by tsuruichi1024 | 2017-08-24 08:00 | 相続 | Comments(0)


【 北朝鮮が軟化した背景 】


 2017/8/21の「ザ・ボイスそこまで言うか!(http://www.1242.com/program/voice/)の「番組インフォメーション」
は以下の通り。


8月21日(月) 長谷川幸洋(ジャーナリスト)×石平(評論家) 

 北朝鮮情勢で、アメリカから再三の圧力を受けながら、のらりくらりとかわす中国!その本当の狙いはどこにあるのか?』


 2人の対話が大変面白かった。長谷川さんの記事(
http://gendai.ismedia.jp/articles/-/52624)は、同様の内容で、以下はその概要等の一部抜粋。


『 ミサイルを止めた「共産党機関紙の社説」

8月8日:トランプ大統領「米国をこれ以上脅せば、世界が見たこともないような炎と怒りに直面するだろう」

 10日:北朝鮮「米領グアム近海に中長距離弾道ミサイル4発を発射する計画を発表」

 10日:環球時報(中国共産党機関紙、人民日報の国際版)社説※「もしも北朝鮮が米国本土を脅かすミサイルを先に発射して米国が報復した場合、中国は中立を保つだろう。もしも米国と韓国が攻撃して、北朝鮮の体制を転覆し、朝鮮半島の政治的版図を変えるようなら、中国はそうした行動を阻止することも明確にすべきである」

 14日:金正恩氏「米国の行動をしばらく見守る」

 14日:マティス国防長官とティラーソン国務長官がウォール・ストリート・ジャーナル紙に連名で寄稿「米国は体制転換や朝鮮半島統一の加速には関心がない。…米国は北朝鮮と交渉することをいとわない」

 21日:米韓合同軍事演習開始

 この社説(※)は米朝の挑発合戦が最高潮に達した時点で書かれた。日本のマスコミはなぜか産経新聞を除いて大きく報じなかったが、このあたりに日本マスコミのピンぼけぶりが表れている。

 今回、中国は「北朝鮮の攻撃に対する報復なら介入しない」という保証を米国に与えた。米国は「体制転覆も半島の政治的版図変更も目指さない」と中国に約束した。つまり米中の基本姿勢が明らかになった。両国は公開の場で了解し合ったのである。

 となると、残るはロシアだけだ。プーチン大統領はどうするのか。大統領も習近平国家主席と足並みをそろえて米国の報復攻撃を容認するなら、米国は安心して報復できる。あとは金正恩氏に先に手を出させればいいだけだ。先に手を出させるのは戦いの鉄則である。

 本当の危機は実は、ここから始まる。』


<感想>
 長谷川さんの、新聞紙上での往復書簡を通じて、米中の政治的スタンス--北朝鮮が暴発して、米国が報復しても、朝鮮半島の統一など(the political pattern of the Korean Peninsula)なければ、中国は介入しない--が確認できたとする見方、説得力があるように思う。北朝鮮が暴発しないことを祈りたい。

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by tsuruichi1024 | 2017-08-23 08:00 | 国際情勢 | Comments(0)


「日本人なら知っておきたい 皇室のしくみ」(著/五味洋治ほか、宝島社)


 以下は掲題書(第七章「時代をつくった天皇」)からの一部抜粋。


天智天皇 乙巳の変、大化の改新


  天皇による中央集権を推し進めた賢帝

 天智天皇は乙巳の変、大化の改新を推し進めた第三八代の天皇である。

 当時、天皇の外戚となり、さらに物部氏を滅ぼすことによって、最大の豪族として力を誇っていたのが、蘇我氏宗家である。その蘇我氏宗家の血を引きつつも、その力を抑えていたのが厩戸皇子(聖徳太子)であったが、彼がなくなると、誰も蘇我氏宗家を抑えるものがいなくなった。

 天智天皇は、この蘇我氏宗家を倒すことで天皇の権力基盤を強固にし、厩戸皇子がはかった天皇による中央集権を推し進めた。

 天智天皇が、まだ中大兄皇子であったとき、中臣鎌足とともに起こしたクーデターが「乙巳の変」だ。皇極四年(645)、三韓(新羅、百済、高句麗)からの貢物を携えた使者を迎える「三韓進調」の儀式の際に、クーデターは実行された。ここで蘇我入鹿を暗殺し、さらに、その親である蘇我蝦夷を自殺に追い込んで、蘇我氏を滅ぼしたのだ。

 その後、中大兄皇子は、実母の皇極天皇を退位させ、その弟で叔父の孝徳天皇を即位させた。そして自らが皇太子になる、ともに乙巳の変を実施した中臣鎌足は天皇の側近として内臣にもちいている。


  中央集権国家をめざす大化の改新

 このように人事を一新した中大兄皇子は、大化の改新を実行する。それまで、有力豪族の連合体で、その名手的存在であった天皇の権力を強化して、天皇による中央集権国家を目指したものだ。

 土地・人民を天皇に帰属するとした「公地公民制」、天皇の土地を人民に貸与する「班田収授法」の詔、そして国家財政の安定のために全国的な税制を目指された。この後の中大兄皇子は白雉五年(654)孝徳天皇が崩御すると、齊明天皇として皇極天皇を再即位させる。

 斉明七年(661)には唐・新羅軍と戦う百済支援のため、齊明天皇とともに大軍を派遣するが、その斎明天皇が急死。中大兄皇子は「称制」(即位せずに天皇に代わって政治を執ること)となり戦争を続けるが(「白村江の戦い」)で破れ、唐に備えて都を飛鳥から近江に遷すことになる。
 
 都を遷した翌天智七年(668)に中大兄皇子は天智天皇として即位。しかし、五年後に崩御している。皇太子時代が二十数年あったことを考えると、即位後の治世は短かった。』


<感想>
 大化の改新を通した天智天皇を改めて考えてみると、戦後の天皇の位置付けとは全く異なることが分かる。今後、天皇を頂点とする政治体制が復活する可能性は極めて小さいだろうが、国家的危機に陥った際にお頼みする機会はないとも限らない。天皇制が途絶えない枠組みは確り考えておかねばなるまい。

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by tsuruichi1024 | 2017-08-22 08:00 | 天皇論 | Comments(0)